食品メーカーが教える包丁の切り方 覚えておくべき10選に「勉強になる」「助かります」

調理の下ごしらえで、欠かせないのが「切る」という工程です。さまざまな切り方を知っておけば、料理に合わせてよりよい方法を選べるようになりますし、レシピ本に書かれた内容も理解しやすくなるでしょう。
日本ハム株式会社の公式サイトから、食材のさまざまな切り方について解説します。
日本ハムが紹介している食材の切り方は、全部で10種類。早速見ていきましょう。
【そぎ切り】包丁を斜めに寝かせて引きながら薄く切る方法
【乱切り】材料を回して、切り口の面の角度を変えながら斜めに切る方法
【輪切り】切り口が輪になるよう、同じ大きさで切る方法
【半月切り】長細い食材を縦半分に切り、その後輪切りと同じように切る方法
【いちょう切り】長細い食材を十字で切り、その後輪切りと同じように切る方法
【くし形切り】球状の食材を縦半分に切り、さらに放射状に切る方法
【細切り】薄切りにした食材を重ねて、端から細く切る方法
【千切り】食材を重ねて、繊維に沿って細く切る方法
【たんざく切り】食材を長さ4~5cm、幅1cm程度に切り、さらに薄く切る方法
【さいの目切り】さいころのように、約1cmの立方体に切る方法
調理をスムースに進めるためにも、まずは基本の切り方を頭に入れておきましょう。
食材の切り方を変えると、食感が変わります。火の通り方や味の染み込み方も変わるため、同じ食材も違った味わいで楽しめるでしょう。だからこそ、料理に合った切り方を取り入れるのがおすすめです。
例えばそぎ切りは、肉や魚、ハクサイの芯など厚みのある食材にぴったり。
包丁を入れることで厚みを均一に仕上げられるため、火の通り方を調整できます。乱切りや輪切り、半月切りにいちょう切りは、煮物用の根菜におすすめです。ダイコンやニンジンなど、食べ応えを重視するなら乱切りや半月切りが、火の通りやすさを重視するならいちょう切りがよいでしょう。
くし形切りはトマトやリンゴを華やかに仕上げてくれますし、千切りは生キャベツを食べやすくしてくれます。食卓の雰囲気や食材の特徴に合わせて、ぴったりな切り方を選択してみてください。
さまざまな形への切り方がありますが、包丁で食材を切る時は、奥に向かって刃を動かす「押し切り」と、手前に向かって刃を動かす「引き切り」が基本です。
押し切りは力が伝わりやすいので、野菜や硬さのあるお肉などを切るのに適しています。
対して引き切りは力が入りにくいため、例えば鶏むね肉やサクのお刺身をそぎ切りにする時などに適しています。
食材の切り方にはさまざまな種類があります。基本の10種を知っておくだけでも、調理の幅は広がるのではないでしょうか。どのような切り方を好むのかは、人によって異なるもの。せっかく自分で調理するなら、食材の切り方に工夫してみるのもおすすめです。
[文・構成/grape編集部]