第138回「サステナブル起業」

TBSラジオ毎週土曜日の夜19:30に開店する「スナックSDGs」!
11/18の放送へのご来店、ありがとうございました。
「再エネソムリエ」の大石英司とTBSアナウンサーの上村彩子が、毎週さまざまなお客さまをお迎えします。今回も素敵なゲストを2人お招きしました。
安室奈美恵さんの曲『Hero』、TEE/シャネルの曲『ベイビー・アイラブユー』、Little Glee Monsterの曲『ECHO』など、多くの方に愛される楽曲を多数手掛けてきた音楽クリエイターです。2018年には、Gigi株式会社を創業。音楽業界で活躍する今井さんが、「食/ごはん」を通して「人/地域/飲食店」を応援する会社を立ち上げて大きな話題を呼びました。「ごちめし」「さきめし」「びずめし」などのサービスを展開しています。飲食店を起点にこどもの居場所をつくる「こどもごちめし」というサービスは先日、2023年度の「グッドデザイン賞」を受賞しました。
もったいない食品を活かしてエシカルな消費スタイルを提案する会社「ロスゼロ」の代表を務めています。大学を卒業後、最初に就職した会社は「日本生命」でした。結婚、そして、二度の出産を経て、専業主婦をしながら「自宅で起業」という選択肢を選んだのは2001年。ヘアアクセサリーの通販サイトを手掛けました。2010年以降は、「みんなが使わなくなったヘアアクセサリー」の回収をはじめ、およそ4万点をカンボジアやラオスに暮らす少女たちへ寄贈しました。2018年、フードロスの削減を目指す会社「ロスゼロ」を創業。もったいない食品を活かす、日本で初めてのサブスクリプションサービス『ロスゼロ不定期便』などを展開しています。
今井) 子ども食堂とか、地域創生とかやっているんですけど、やっぱり、たとえば「こどもごちめし」だと、まだ子供のいない社員さんは”良いことをしている”っていうことは何となくわかるけど、やっぱり自分ごとにはなっていないってすごく仰るので、やっぱりその、“子供ができると未来の日本・世界、地球環境は大丈夫なのかな”とか、経済大丈夫なのかなとか、食の危険とかも含めて大丈夫なのかなって。やっぱりこう僕はあえて、自分もしくは自分の会社の人間のことを「おじさん起業家」と呼んでいますけど、社会の成り立ちを知れば知るほど何が良くないことになっているかっていうのにだんだん気づき始めるわけですよね。だから、残りの人生をこういう活動に捧げたいって思えるだけの気持ちにたどり着くっていうのは間違いなくある気がするので、やはりこういったことを10代20代で興味を持っているような子たちが、お仕事でもこういうところに貢献したいと思ってくれてるなら、僕らが本当にこのSDGsだったりこういった「社会貢献事業って儲からないんでしょ?」っていうのを早く、「ちゃんとしたら儲かるよ」にしてあげなきゃいけない。僕らの世代の大事な役割の一つだと、それを僕は背負っている気持ちで事業をやっている自負はありますかね。
文) サブスクと同じくらい主力になりつつあるのがアップサイクルフードの開発なんですね。材料のところですごく余っているんですよ。材料って、誰かが活用しないと絶対消費者のところ、手元にはいかいので、私たちが震災の後と言いますか、復興してくるいちご農家さんと一緒にプロジェクトを立ち上げたのが、規格外のイチゴをフリーズドライにして使われていないチョコレートと合わせて一緒に商品を作って、色々な人に向けた販路をロスゼロが開くっていうものを行なっていています。地方のものを使うことで地方創生にもつながるので、ふるさと納税の返礼品にもしているんです。畑で誰も何もできなかったものをもっと全国とかに広げるみたいなことをやっていって、他にもアパレルの事業さんとコラボしたりとか様々なことに取り組んでいるので、アップサイクルの可能性ってすごいなと思っていて、一度、ニューヨークで開かれた展示会にアップサイクルをした商品を持って行ったこともあるんですけど、そこですごく評価して頂けて、こういうのって海外でも通じるんだなと感じました。今、日本の製造の過程でどうしても出てしまうもので何かアップサイクルして商品化できれば、これから世界中で、食料が足りなくなる時代が来ると言われているので、日本のアップサイクルした商品をどこかに販売することができたらいいなと思っています。