10年交際の同棲相手を毒殺容疑で逮捕された女 相続したての遺産が目当てか

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アメリカ・ノースダコタ州警察が、男性を毒殺したとして交際相手の女を逮捕した。『NBC News』『New York Post』などが伝えている。

9月3日、ノースダコタ州在住の男性(51)が、相続した遺産を受け取るために弁護士事務所を訪れた。詳細は不明だが、男性は約40億円もの遺産を相続したばかりで、この日は受け取りの最終手続きを終えたという。
しかし帰宅後、男性はひどい腹痛と吐き気に見舞われた。そして翌日夕方に男性宅へ救急車が呼ばれるも、救急隊員が駆け付けた時点で男性の意識はなかった。
その後に病院へ搬送されたが、治療の甲斐なく翌日の9月5日に死亡が確認された。

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司法解剖が行われ、男性の血液から致死量のエチレングリコールがみつかった。
エチレングリコールは2価アルコールの一種で、自動車の不凍液などでよく使われる。ヒトの体内に入ると代謝されて有毒化するため、ある程度の量を摂取すると死に至る。しかも無色無臭の甘みのある液体で、食事に混ぜられても気付きにくいという。
捜査関係者は、何者かが男性に不凍液を飲ませたとみて調べを進めたところ、すぐに交際相手の女(47)が容疑者として浮上した。というのも、男性の友人や家族から多くのタレコミがあったからだ。

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男性と女の関係は10年ほど続いており、同棲までしていた。男性の友人によると、遺産を受け取り次第、女と別れるつもりだと話していたという。実際に事件当日、友人は2人の痴話げんかを目撃していた。
遺産を受け取ったその日に「別れ話」を切り出したようで、それに怒った女が男性の所有物を外に放り出して、2人は口論していたという。
夜になって男性の体調が悪化し、嘔吐を繰り返して自力で立てなくたった。連絡を受けた友人が病院に連れて行くことをすすめるも、女は「熱中症だから家で休めば問題ない」と拒否したそうだ。

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その後、捜査員らは男性宅の家宅捜査を実施。不凍液とみられる緑色の液体の入った容器が、リビングルームで見つかった。
また、女に当時の看病の状況を聞いたところ、男性に対し「1日を通して甘い茶を飲ませた」と話したそうだ。
最近になって証拠が揃ったようで、遺産目当てに男性のお茶に不凍液を入れ殺害した疑いで、警察は女を逮捕した。女は容疑を否認しているうえ、自身を内縁の妻と称して、男性の遺産を受け取る権利があるとも主張しているという。
現時点で女の保釈は認められておらず、12月7日に罪状認否が開かれる予定だ。