沖縄本島北部の中学校で22日行われた学年全体レク「借り人競争」の題に「黒い人」と書かれたカードがあり、祖父が黒人の男子生徒が「人種差別ではないか」と教員に抗議していたことが分かった。教員は抗議を受け流し、レクは続行された。校長は取材に対し、対応は適切でなく謝罪する予定だと説明した。 学校側の説明によると、題は生徒が考えた。別の教員がパソコンで入力してカードを作る際、不適切なものがないかチェックしていたという。 問題のカードは別の生徒が引いた。「文言は『肌の黒い人』」と説明する学校側に対し、男子生徒は「『肌の』という文字はなかったと思う」と話しており、一部に食い違いもある。男子生徒は同学年で唯一、黒人のルーツがある生徒だという。 校長は24日、男子生徒の抗議を受けた教員から聞き取りをした。「そうかという感じで重く受け止めなかったのは事実。本人も反省している」と話し、今後男子生徒からも直接話を聞きたいとした。 一方、過去にも周囲から差別的言動を受けてきたという男子生徒は、教員の反応について「人種差別を促しているみたいで我慢できなかった」と話した。(北部報道部・前田高敬)借り人競争のカードに「黒い人」 生徒が抗議しても教師はレク続…の画像はこちら >>