〈名古屋・クローゼットに全裸死体遺棄〉逮捕された金髪女性従業員(29)の“オトコ”事情「離婚後はキャバクラに出戻り…」死亡したブランド品買取店店長は数千万円横領されていた

名古屋市中区のブランド品買い取り店「おたからや名古屋栄店」の店長、阿部光一さん(42)が同区内の自宅マンションの一室で変死体で見つかる事件があり、愛知県警捜査1課は24日、同店元従業員の無職、内田明日香容疑者(29)=同市北区=を死体遺棄容疑で逮捕、25日に送検した。内田容疑者は2014年ごろから同店に勤務していたといい、二人の間に何らかのトラブルがあったとみられる。
名古屋市中区のブランド品買い取り店「おたからや名古屋栄店」の店長、阿部光一さん(42)が同区内の自宅マンションの一室で変死体で見つかる事件があり、愛知県警捜査1課は24日、同店元従業員の無職、内田明日香容疑者(29)=同市北区=を死体遺棄容疑で逮捕、25日に送検した。内田容疑者は2014年ごろから同店に勤務していたといい、二人の間に何らかのトラブルがあったとみられる。
留置施設から移送される内田容疑者(写真/共同通信社)
内田容疑者は9月末ごろから今月21日午後1時半までの間に、中区新栄町のマンション9階の阿部さんの自室で、毛布に包んだ阿部さんの遺体を寝室のクローゼットの中に隠して遺棄した疑い。県警は内田容疑者の認否を明らかにしていない。阿部さんの姿は生きている姿は9月末に姉が確認したのが最後だが、以降も阿部さんのLINEアカウントを使って親族らにメッセージが発信されており、不審に思った姉が20日に行方不明届を提出し、翌21日に中署員が遺体を発見した。遺体は全裸で毛布に包まれ、頭にはビニール袋、手首はロープで縛られていた。寝室の出入り口のドアは外側から粘着テープで目張りされ、玄関ドアは施錠してあった。司法解剖の結果、死後1ヵ月半から2ヵ月が経過して腐敗が進行しており、死因は特定できなかったが、状況からみて殺害された可能性が高い。県警は遺体の発見を遅らせるために内田容疑者がLINEを使って阿部さんの生存を偽装した可能性もあるとみて、追及している。
阿部さんが遺棄された自宅マンション(撮影/集英社オンライン)
内田容疑者の自宅は名古屋高速道路11号の高架沿いにある、2階建ての小ぎれいなアパート。3年ほど前の入居時に「別の姓を名乗っていた」と大家の知人が語る。「3年前くらいに入居してこられたんですが、当時の契約者はご主人で、苗字も内田ではなかった。新婚で新居として引っ越して来られたという記憶があります。旦那さんは普通の会社員で、内田さんと同世代の方でした。ところが引越してきて早々に破局することになり、アパートも退去されるのかと思いきや、女性の方がその後も契約を続けるとのことで契約し直しました。その際に名義も内田姓に変わっていて、職業は水商売と聞いていました」賃貸時の保証人は、内田容疑者の母親だったという。大家の知人が続ける。「保証人になったお母さんも内田さんとはまた違う苗字で、愛知県内の方でした。内田さんの方は契約し直したものの、離婚後はアパートでも見かけたことがなく、部屋のシャッター(雨戸)もずっと閉まっていたし、人の気配がまったくしませんでした。あまりの人気のなさに、管理会社が保証人のお母さんに所在確認の電話をしたら『大丈夫です、娘は元気です』という返事があったそうです」
8万円台という安くない家賃が滞ることもなく、退去を求める理由もなかったが、24日になって突然、管理会社を通じて県警から「アパートの部屋を見たい」と家宅捜索の連絡が入り、大家は仰天していたという。常時住んでいた形跡はないものの、アパートを出入りする内田容疑者を目撃していた人もいる。近隣に住む女性がこう証言する。「今年の夏ごろ、2度ほど内田さんを見かけたときは、ちょっと派手めの金髪っぽい髪の毛でしたが、普通に挨拶はしてくれました。ウチの子供も声かけてもらったみたいで、『優しそうな人』だと言っていました。普段は確かにずっとガレージが閉まっていましたが、たまに洗濯物も干してあったし、夏に見たときは自分の車の後ろに立って昼間に携帯をいじっていました」
内田容疑者が住んでいたアパート(撮影/集英社オンライン)
また、最近になって新たな男の影もあったという。「ウチの子供が、内田さんの“新しいオトコ“を見たらしいんです。11月になってからのことですが、内田さんの駐車スペースにいつもと違う車が止まっていて、車の持ち主は内田さんと同年代の短髪のイケメンだったそうです」社会部記者が解説する。「内田容疑者が2017年まで投稿していたSNSには、キャバクラ時代のブログとともに、当時の夫とおもわれる男性とピース姿でうつる写真が掲載されていた。だが、既にこの元夫は子どもを連れて別居。その後、内田容疑者の男関係は派手になっていったようだ」
今回の事件と直接の関係があるかどうかはまだ不明だが、「おたからや名古屋栄店」には昨年、早朝にブランド品などが盗まれる窃盗事件があったという。同じビル内の商店従業員がこう証言する。「窃盗事件は1年半ぐらい前の朝方のことでしたね。ビルは23時を回ると外から人は入ってこれないので、どうやって泥棒が侵入したのかはわかりませんが、23時を過ぎてもビル内にずっといる分には大丈夫なんです。その日、ウチのオーナーは店舗に寝泊まりしていたんですが、就寝中に突然警報が鳴って、何かバタバタする音が聞こえたので店から廊下に出て様子を確認すると、もう誰もいなかったそうなんです」
阿部さんが店長をしていた「おたからや」
ビルの警備システムから内部犯行とも思われる事件だが、それだけでなく阿部さんの死体発見を遅らせる偽装工作のような貼り紙も店舗に貼られていたという。「10月ぐらいにおたからやさんの店のドアに『入院するためしばらく休業します』という内容のメッセージを書いた紙が貼ってあったので『大丈夫かな?』と思ったのですが、そのときにはもう亡くなっていたことになりますね。貼り紙はつい最近まであったんですが、たぶん警察の方が剥がしたんじゃないですかね。やってきた警察の方からは『女性が働いていたのを見たことありますか』などを聞かれました」前出の社会部記者が補足する。「阿部さんはこの強盗事件以外を含めこれまでに4件、警察に事件やトラブルの相談をしている。先日おこなわれた内田容疑者の自宅の家宅捜査では、窃盗事件にかかわるブランド品はでてこなかったが、内田容疑者は店の金を数千万円横領していた疑いがあり、発覚後、毎月、返済していたとみられる。また、阿部さんは『最近まで20代の女性の彼女がいた』と周囲に話しており、その女性が内田容疑者かどうかは断定できないが、その女性と金銭トラブルになっていたという話もある。仮に動機が金銭トラブルだったとして、なぜ阿部さんは裸にされたのか…今後捜査でわかっていくことでしょう」阿部さんはなぜ命を落とし、残忍な手口で自宅に遺棄されていたのか。犯行は内田容疑者が単独で行ったのか…県警の捜査に注目が集まる。取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班