高齢女性グループが編み物で社会貢献 心臓病と闘う幼い患者たちの支えに

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高齢になり目的を見失った女性が、編み物を通して気力を回復。仲間たちと力を合わせた活動を展開するようになった。
老いても社会貢献を続ける女性たちについて、『Good News Network』など海外のメディアが伝えている。

アメリカ・テキサス州ダラスの高齢者居住コミュニティで暮らす女性たちが、20年以上にわたって手編みグッズを作る活動を続けている。
メンバーらが集うのは、毎週金曜日。現在は、小児病院に入院している多くの赤ちゃんのために、帽子を編んでいるのだという。
このプロジェクトを思いついたのは、比較的新しいメンバーのメアリー・アン・ストーヴァーさんだ。コミュニティに越したばかりのころ、「自分にはもう目的もない」「重要なことは何ひとつしていない」という思いを心臓専門医として働く娘に明かしたところ、編み物好きの女性に紹介されたのがきっかけになった。
「心臓病の赤ちゃんに帽子を贈ろう」と考えさっそく編み始めたメンバーらは、ここ1年のあいだに数十もの帽子を完成させて、病院に贈呈した。

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ストーヴァーさんによると、帽子はクリスマスや感謝祭といったテーマをモチーフに編んでいるのだという。編み物歴の長いメンバーらが作る帽子は、どれも見事な出来栄えだ。
病院も、この活動に感謝を示している。世話をする家族が触れてから赤ちゃんに使わせると、家族の優しい香りやぬくもりが赤ちゃんに伝わる。それが、赤ちゃんのストレス軽減にもつながっているというのだ。
この活動を続けることで、ストーヴァーさんは「私だって大事なことをしているんだ」と思えるように。今では「編み物をすれば悩みも忘れちゃう」というほど没頭しているのだという。

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「このグループが活動を開始したばかりの頃、私たちメンバーはアフガニスタン駐留米軍のために、せっせとヘルメットの中帽を編んで送る活動をしていたんです」と語るマリアンヌ・ミードさんは、すでに102歳だ。
ミードさんは「今もクリエイティブだし、忙しく編んでいますよ」「良いことを考えながらね」とも述べ、編み物を続けた。
この団体は、笑顔のカラフルな毛糸の人形をウクライナの孤児に送った。女性たちの巧みな技術と善意に、多くの人が感謝している。