孤独感…勝手に涙が…とにかくイライラ。産後メンタルのこと

TBSラジオ Podcast番組「ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~」毎週月曜午前10時配信!
司会 川島葵
参加者 りんご(生後11ヵ月ママ)/キウイ(生後9ヵ月ママ)/パイン(生後2ヵ月ママ)
川島 :りんごさん、今お子さん11ヶ月ということなんですが、今ご自身の体調はいかがですか?
りんご:だいぶしっかり寝れて、体調はとても良くなって来ていると思います。
川島 :ということはその前は、大変な時期があったんだなっていうのが想像つきますけど、産後のメンタルはどうだったんでしょうか。
りんご:私は里帰り出産だったので、親がいる環境で子育てが出来ていたんですけど、日中は誰かしら他にも見てくれる人がいる安心感はあって、落ち着いてはいたんですが、夜になってくるにつれて、両親も夜8時以降は自分の部屋に戻ってしまったりとか、自分1人で見る時間になって。夜中はもちろん1人で見なきゃいけないっていうところで、3時間おきの授乳の時間は1人であやしつつ、ミルク作りつつ、授乳もさせて…。上手くいかなくて、泣きながら遠くにいる夫に電話したりとか、電話を繋いで話をしているだけで落ち着いたりはするので、それでなんとかメンタルを保ってたという感じです。
川島 :気持ち的にもピークっていうのはいつ頃だったんでしょうか?
りんご:1ヶ月ぐらいの時は、夜中になると何かわからない孤独感に襲われると言いますか、どこにも頼れない感じがして。困ったら親に言えばいいんだけど、それもなんか自分の気持ち的に、昼間あれだけ見てもらってるし…、夜は1人で頑張らないとという気持ちになってしまって、それでさらに闇落ちといいますか…
川島 :いやでも本当に夜は闇ですもんね。
りんご:起こさないようになるべく暗い中で相手をしなきゃっていうので、どんどん自分の気持ちも落ちていってしまったってところがありましたね。
川島 :具体的にどんな場面で「ああ、私ちょっと今落ち込んでるかも」「不安定かも」って思ったんですかね?
りんご:泣き止まないっていうところですかね。泣いている声で周りに迷惑をかけていないかも気になったり、永遠に抱っこして、家の中をグルグルするんですけど、そうしてるうちに次の授乳の時間になってきて、また自分は寝れないなみたいな、そういうところで特に悩んでましたね。
川島 :続いて、今お子さんが9ヶ月のキウイさんですが、産後はどうでした?
キウイ:産まれた直後はめちゃくちゃハイで、聖母マリアみたいな、イノセントな気持ちだったんですけど、退院した後からは怒涛の子育てが始まり…(笑)
川島 :入院中はね、先生方とかいっぱい目がありますから、優しい気持ちでいられるっていう!
キウイ:退院して、私は里帰りはしなかったんですが、実家の母と、夫が2ヶ月の育休を取ってくれたので、それでやっていく形でした。生後1ヶ月、新生児の時までは母がいたので、家のことはやってもらったりとか、慣れないながらも、なんとか産後ハイみたいなところでやってはいけたんです。でも母が帰ってから、家事をやらないといけない、いつもいない夫が家にいるっていう状況に、ちょっとこう慣れずに、ガルガル期な…(笑)
川島 :ちょっとあなたー!もうちょっと気を遣って動きなさいよ!みたいな!(笑)
キウイ:本当にそんな感じで!私がご飯も作ってたし、授乳もあったし。家事を書き出して、「私の方がすごいやってるけどどういうこと!?」「この家事の分担はおかしい!」みたいな話し合いをしたり。私は落ち込むというよりも、怒りのパワーがすごい出て来ちゃうタイプでした。
川島 :その時はどうしていたんですか?書き出して、話し合いをして、分担をわかりやすくしたりとか…?
キウイ:アプリで、魔法の家事ノートみたいなのがあって、細かく家事を全部書いてって、終わったらチェックをつけられるんですよ、だからそれで「家事の進捗具合はこうだよね、私これだけやった、あなたはどこまでどうする?」みたいなことを共有しながら…
川島 :それはお互いに見られるようになるんですか?
キウイ:お互いに見られるようにして。私のイライラを下げるような体制を整えていったっていう感じですね。正直まだガルガル期は続いているんです。赤ちゃんがいるってなると、責任というか、守らないと、ちゃんとしないと!というのがずっと続いているので、前の感じにはちょっと戻れないかなーと。
川島 :そのアプリを使ったりで、いい方法は見出せたんですか?
キウイ:そうですね、ただそのアプリも彼が職場復帰をしたら使わなくなりましたけど。一緒にずっと家に缶詰でいるっていうしんどい状況の中だとすごく役立ってくれました。
川島 :一緒に子育てを出来るいい環境でスタートしたはずが、逆にすごくガルガルしてしまうっていう。
キウイ:恵まれてるはずなのに何でこんなイライラしちゃうんだろうとか、なんか、自分に対してどうなんだってイライラしている自分にさらにイライラして、怒りが爆発して、増幅していくみたいな感じですかね。
川島 :自分が不安定かもって思った出来事はありますか?
キウイ:色々家事分担とかしてやってたんですけど、どうにもこうにも怒りが収まらなくて、彼が職場復帰をする2週間ぐらい前に「もう私無理」って言って、家事の一切を彼にやってもらって、私は授乳とこの子のお世話をするだけにします!って宣言して。どうしても「私が家事やらないといけない、授乳も全部やらなきゃ…」って、全部自分でやらないといけないような気になっちゃってました。でもそれを渡せたのは私の中でよかったと思ってます。
川島 :パインさんはお子さん2ヶ月!抱っこしながらお話してくださっています。今が大変な時期だとは思うんですけれども、産後のメンタル面はいかがでしょうか。
パイン:私は産後、実母に手伝いに来てもらってたんですけど、出産の前から実母が1ヶ月間ずっと家にいるというのがすごくソワソワして…。1ヶ月いてもらったところ、助かるは助かるんですが、夫が気を遣っているというのがあって、それに対して私も気を遣ってしまってすり減ったりとか。
川島 :間に挟まれるわけではないけど、両方に気を遣いつつ…
パイン:そうですね。あと、入院中って、今後の子育て指導ってほんとちょっとの時間しかなくて、その後すぐに野に放たれるって感じで。この子が退院した2日後ぐらいに、目ヤニがすごくて「え、これって何?」みたいなのが次々に起こるんですよ。ブツブツが出来ても「これって何?」。目が腫れている感じがするけどこれ治るの?って、気にし過ぎてしまって。心が疲れたこともありました。
川島 :解決するために検索したり情報収集したりしても、それがまた自分にプレッシャーを与えていたのかも。
パイン:あと夫に相談しても夫もわかんないっていうところもあって。夫も今育休中なんですけど、同じように子育てをしている人が見つからなくて「僕、産後うつになりそう」って言われたことがあって、お互いにちょっとメンタル来てるなっていうのは生後1ヶ月ぐらいの時ですね。またこれから波があるとは思うんですけど。
川島 :そういった時にどうされたんですか?
パイン:まず話し合う。共倒れにならないように、とにかく気持ちを聞き合うっていうのはしているんですけど、昔うちの夫婦関係がちょっと微妙だなって思った時に、カップルカウンセリングっていうのに行ったことがあって。今回育児始めてからは行ってないんですけど、カウンセラーさんにお願いして話しに行こうかなみたいな話もしていて。とにかく会話の時間を増やすようにしています。私も、知らない間にホルモンのせいで涙がばーっと出ることがあって、そういう時に「カウンセリング行ってみる?」とか、気軽に言い合えるようにはしていますね。
川島 :すごくざっくりした言い方ですけど、海外ではカウンセリングって一般的なことが、日本ではすごくハードルが高いイメージがあって、どうする?どこに問い合わせる?個人的にお願いするなんて言ったらいくらかかるの?ってすごい心配ですけど、パインさんは何かいい方法を見つけられて…?
パイン:たまたまだったんですけど、区がやってる産後ケアセンターにショートステイ1泊2日でいった時に、無料でカウンセリングをやっていて。昔自分も仕事関係で悩んだ時にカウンセリングに行って予防するみたいなことをしたことがあったので、比較的カウンセリングへのハードルが低くて。
パイン:産後ケアセンターに行った時も、限界っていうところではなく、まだいけるだろうぐらいで、無料だし受けてみようかな!って思って受けたんですね。そこで何話そうか悩んでたんですけど、聞かれた内容が、家族構成と今悩んでることある?って2つの大きい質問だけなんですけど、何かどんどん出てくるんですよね。あれがあってそういえばあれもあって、夫も今悩んでてみたいなのが出てくると、ボロボロ涙が出て来て、すごく楽になりました。私としては産後のママみんなに、悩みがなくてもカウンセリング受けてみてほしいなって気持ちはあります。