店頭に並んだブロッコリー、その異変に目を疑う 予想外な理由に「知らなかった…」の声

我われ日本人は「語呂合わせ」を好む民族。そのため「いいの日」が制定しやすい11月は「語呂合わせ記念日」の繁忙期となっている。
去る11月26日は「いいブロッコリーの日」であったが、店頭に並ぶブロッコリーに異変が起きていたのをご存知だろうか…。
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今回注目したいのは、栽培面積ベースで石川県産ブロッコリーの約3割を1社単独で担っている農業法人「有限会社安井ファーム」が13日に投稿したポスト。
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「この頃、急激にブロッコリーがお買い求めやすくなっております」という書き出しから始まる投稿は、「天候の影響によりブロッコリーが世の中に溢れておりますので、消費者のみなさまにおかれましては『ブロッコリーチャンスタイム』ということで、この機会に是非ブロッコリーを思う存分お楽しみ頂けますと幸いです」と、パワーワードを交えつつ、昨今のブロッコリー事情について説明していたのだった。

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「ブロッコリーチャンスタイム」(BCT)という強烈なパワーワードもさることながら、世のブロッコリーが置かれた状況に人々は驚愕。
件のポストは投稿から数日で3万件近くものリポストを記録し、他のXユーザーからは「ブロッコリー好きなので、めちゃくちゃ嬉しいです!」「最近ブロッコリーが安かったのは、そういう理由だったのか…」「これはナイスブロッコリー」など、称賛と驚きの声が多数寄せられていた。

果たして、どのような条件のもとでBCTが発生したのだろうか。安井ファームに詳しい話を聞くと、驚きの舞台裏が明らかになったのだ…。
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この頃、急激にブロッコリーがお買い求めやすくなっております
天候の影響によりブロッコリーが世の中に溢れておりますので、消費者のみなさまにおかれましては「ブロッコリーチャンスタイム」ということでこの機会に是非ブロッコリーを思う存分お楽しみいただけますと幸いです pic.twitter.com/IVhrY6XYTw
有限会社安井ファーム (@yasuifarm) November 13, 2023
今回の取材に際し、安井ファーム担当者からは「当社においては『11月とは思えぬ暖かさ』の影響により、11月10日頃から(BCTを)実感しております」との回答が。
販売価格自体は「例年と比べて極端に値下がりしている」ワケではないものの、最近まで値段がかなり高かったため、その落差を強く実感した消費者も多かったのではないかと推測している。

ポスト投稿の経緯については「地域によっては『ブロッコリー1株400円近くしていた』との情報もあり、しばらく買い控えを心に決めた方もいらっしゃったかと思います。価格の変動が急激だっただけに、改めてお買い求めやすい価格になったという情報をお届けできればとの思いから、発信いたしました」とのこと。
また、急激に安くなったことでブロッコリーの品質を警戒する人もいるのでは…という懸念から、消費者が安心してブロッコリーを買えるように、との思いも込められているのだ。

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10月以降、都内近郊では「秋が消滅してしまった」かのように、暖かさと寒さが怒涛のシーソーゲームを繰り広げている。本日28日も関東地方は、最高気温が20℃超と「季節外れの暖かさ」を記録。
こうした季節外れの気温は「日々の服装」を悩ませる厭わしい存在だが、今回のブロッコリーのように、様々な野菜たちに少なくない影響を与えているのもまた事実である。

なお、話題のポスト投稿から既に2週間が経過しているが、X上ではまだブロッコリーの安さが話題となっている。久しくブロッコリーを食べていないという人は、ぜひこのビッグウェーブに乗ってほしい。

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秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。