女性の44%、「可能な限りパートナーにキャリアアップしてほしい」と回答 – 男性は?

OsidOriは、「ファミリーキャリアに関する調査 2023年」の結果を11月21日に発表した。同調査は、OsidOriを利用している20~30代の男女326人を対象に行われた。

はじめに、本調査においてはハーバード・ビジネス・レビューで紹介された「ファミリーキャリア」の5モデルをもとに設問設計をしているという。

1つ目は、夫婦の1人がすべてを決定づけるキャリアを持っており、配偶者と子どもはそのキャリアに従う「シングル・キャリア」、2つ目は一方のキャリアが明らかに支配的で、夫婦の生活の場所や、転居先を決定づける「リード・キャリア」。

3つ目はそれぞれが次の昇進や地理的な移動に対する優先権を持ち、パートナーは役割の調整に合意する「交替型キャリア」、4つ目はそれぞれが似たような非常に有力なキャリアを持つ「並行型キャリア」、最後は年間あるいは人生の段階において、両者の大変な時期が重ならないキャリアを「補完型キャリア」としている。

前述の分類をもとに現在のファミリーキャリアタイプについて質問すると、並行型を筆頭に、共働き世帯を反映するようなキャリアタイプが大勢を占める結果となった。専業主婦・主夫世帯の代表的なタイプであるシングル・キャリアはわずか5.5%だった。

続いて、キャリアとお金の関係性について尋ねたところ、夫婦両方またはいずれかがキャリアアップを目指したい、という回答は男性が73%、女性が71%を占めた。この設問では男女間において特段の差は見られなかった。

出産後のキャリアタイプについて「理想」と「実際」とのギャップを調査。すると、男女ともに、出産前後で並行型キャリアが大きく減少したのに対し、交替型キャリアとリードキャリアが増加。これらの結果から、多くの夫婦で出産がファミリーキャリアの転換点となっていることが推測できる。

また、出産後のありたいキャリアタイプの「理想」と「実際」とのギャップでは、特に女性において大きく、理想は並行型キャリア・交替型キャリアだったが、実際はリードキャリアになった世帯が多い結果に。

キャリアに関するパートナーへの期待は男女間で異なり、「パートナーにはできるだけキャリアアップしてほしい」と回答したのは、男性14%に対し女性44%となった。キャリアに関してはパートナーの男性に期待をかける女性が一定数存在することが分かった。