日大「改善計画」文科省に提出 「強固なムラ社会」「秘密主義」アメフト部違法薬物事件の原因に言及…4日に会見へ

日大は30日、アメリカンフットボール部の違法薬物事件を巡り、再発防止策や学内体制の再構築といった改善計画を文部科学省に提出し、内容を公表した。4日には林真理子理事長らが出席し、会見を開くことも発表された。アメフト部廃部の方針などについて説明するとみられる。
改善計画では、今回の事案の原因についても言及。「『日大内のことは日大内で収める』という強固なムラ社会の意識」「秘密主義」などを列挙し、大学幹部やアメフト部関係者らの責任を明確化した。再発防止策については、全ての競技部学生への薬物乱用防止のコンプライアンス研修などが盛り込まれた。
アメフト部の廃部方針も明記された。廃部の判断に至った経緯には触れなかったが、在学生や来年度の新入生に対して「教育的配慮として不利益が生じないよう対策を講じることを継続審議していくことについても承認した」と説明。廃部については常務理事会と理事会を経て、学長の決裁により決定するとしている。
日大は29日の臨時理事会で酒井健夫学長が来年3月31日付、沢田康広副学長が今年12月31日付で辞任することになり、林真理子理事長を減給40%(6か月)とする処分を決めた。また、同日にアメフト部員13人が日大本部を訪れ、方針の撤回と180人分の署名を添えた要望書を提出した。関係者によると、1日にも理事会で廃部の方針について改めて議論される模様だ。日大は「存否が正式に決まった後には、同部部員と保護者に対して報告と説明会を開く予定」としている。