「慚愧にたえない」とお詫び文【全文掲載】 “暴力団と決別宣言”した露天商組合幹部の暴行容疑事件で組合が

「暴力団と決別する」と宣言した、愛知県豊橋市の露天商組合の幹部の男らが、別の露天商の男性を脅した上、暴行を加えけがをさせた疑いで逮捕された事件。組合が12月4日、お詫びの文書を発表しました。
愛知県東部街商協同組合 副理事長 山口幹夫容疑者
逮捕されたのは、豊橋市などの露天商でつくる「愛知県東部街商協同組合」の副理事長、山口幹夫(やまぐち みきお)容疑者と、理事の太田安紀(おおた やすのり)容疑者ら男4人です。
警察の調べによりますと、4人はことし10月、刈谷市内の神社で露店を営業していた男性を取り囲み、「組合を抜けたんだったら廃業しろ」「許可なく商売するな」などと脅した上、胸を殴るなどしてけがをさせた、威力業務妨害と傷害の疑いがもたれています。警察は4人の認否を明らかにしていません。組合はことし7月、暴力団との関係を解消し決別すると宣言し、過去に暴力団へ払っていた「みかじめ料」の返還を求めていました。この事件で、組合は4日付けで、以下の通り「お詫び」の文書を発表しました。
お詫び 令和5年12月4日 報道機関各位愛知県東部街商協同組合 代表理事 川合 誠 日頃、愛知県東部街商協同組合の暴力団排除活動にご理解を賜り感謝しております。 11月27日、当組合の理事2名が、当組合を脱退した元組合員に対する威力業務妨害・傷害罪の疑いで、愛知県警に逮捕されたとの報道に接し、当組合としては晴天の霹靂との驚きを隠せず、責任を痛感しているところであります。 当組合では、暴力団との接点を解消し絶縁をした行動の重みとあらゆる暴力との絶縁を、日頃組合員全員に教示しておりましたところ、理事2名が逮捕されるに至ったことは、当組合のこれまでの努力と社会の皆さまの期待を裏切るものとして、慚愧に耐えない(原文ママ)ところであります。 当組合は、報道された内容につき事実を調査し、事実関係が明らかにされ次第、理事2名に対し、厳正な処分をなす方針であります。 現在、当組合は、第三者委員会に協力し、その指導を仰ぎ、提言を待ち、暴力団との絶縁と社会の信頼を回復すべく鋭意努力しているところであり、この方針に些かの揺るぎもありません。 当組合は、改めて組合員全員に対し、当初の暴力団との絶縁、暴力行為との絶縁の意識を、再度確認徹底し、厳守させることをお誓いいたします。 引き続き、当組合全体としての行動を見守りいただきたく、お願いする次第であります。
以上