怒られた時にネタとして消化できる「ヒス構文」とは? – 女子中高生「JC・JK流行語大賞2023」にもランクイン

AMFは11月30日、「JC・JK流行語大賞2023」を発表した。調査は、全国の女子中高生からなるマーケティング集団”JCJK調査隊”の精鋭メンバーの選考結果をもとに、2023年7月~11月までのトレンドを、「ヒト・モノ・バショ・コトバ」の4部門に分けて集計、ランキング化した。

○【ヒト部門】

ヒト部門では、6人組中学生YouTuber「ちょんまげ小僧」のメンバーの1人「ひき肉」が1位の座を獲得。スポーツ選手を始め「ひき肉ポーズ」が大流行しており、女子中高生のプリポーズの定番にもなっている。

続く2位は、韓国の5人組ガールズグループ「NewJeans」。楽しそうに顔を見合わせて行うパフォーマンスが、「今までのアイドルと違う」と多くの女子中高生の注目の的に。3位には、ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」から「八木勇征」さんが登場。学生時代に撮影した動画からの「垢抜け」が話題となり、TikTokで300万回以上再生されている。

以下、10代ラッパーとして活動する「LANA」さんが4位に、「なぁぜなぁぜ」の火付け役の「あいさ」さんが5位にランクインした。
○【モノ部門】

モノ部門では、新SNS「BeReal」が1位を獲得。2分以内の投稿を促す通知が授業中に来ることで、「クラス中がザワザワする」という女子中高生の意見も多く聞かれた。

続いて、もちもちのほっぺに似合わないトラブルメイカーっぷりが話題となった「んぽちゃむ」が2位にランクイン。女子中高生を中心に、グッズが完売になるなど盛り上がりが加速している。なお、作者は「おぱんちゅうさぎ」と同一。

以下、ヒップホップジャンル「〇〇ドリル」が3位に、“どう見ても浮いてるようにしか見えない”とTikTokで話題の「スリックバックダンス 」だ4位に、TikTokの企画で再度脚光を浴びている「ストリートスナップ」が5位にランクインした。
○【バショ部門】

バショ部門では、ハロウィンダンスで話題沸騰中の「ユニバハロウィン」が、堂々の1位を獲得。TikTokでは、テーマソングであるAdo「唱」に合わせて踊るゾンビダンサーの動画が話題に。600万回以上視聴され、「直接見に行きたい!」という女子中高生の声が多く見受けられた。

続く2位は「クリスマスマーケット」。「冬感のある動画が撮りたいならここ!」と女子中高生から撮影スポットとしても熱い支持を集めている。

以下、「スタジオツアー東京ハリーポッター」が3位に、 出来立ての有名お菓子が食べられると話題の「東京おかしランド」が4位に、店員が友達としてタメ口で接してくれる「友達がやってるカフェ」が5位にランクインした。
○【コトバ部門】

コトバ部門では、ヒト部門1位に選出されたひき肉さんの挨拶「ひき肉です」が1位に。TikTokで挨拶がリミックスで音源化され話題に。「体育祭で活躍した時などにひき肉ポーズをすると盛り上がる」という女子中高生の意見も多く聞かれた。

続いて、お笑い芸人のラランド「サーヤ」さんが2位にランクイン。YouTubeで発信した動画の中で、母親がよく使うヒス構文として紹介されたことでブームに。怒られ慣れていないZ世代から見て、怒られた時にネタとして消化できるヒス構文は心強い味方として考えている女子中高生が多いよう。

例)「スカートが短い」と先生から怒られた時:
じゃあ何、私のスカート長くすればいいってこと? 長くなりすぎてみんなに踏まれればいいんですか。じゃあスカートがエスカレーターに巻き込まれちゃえばいいんだ。それで私ごといなくなっちゃえばいいんですね。分かりました。

以下、ヒト部門5位に選出された「なぁぜなぁぜ」が3位に、中学生だけで楽しむクラブを模したイベント「中学生限定クラブ」が4位に、人型のロボットなどの見た目が人間に近いときに嫌悪感を抱くとされる現象「不気味の谷」が5位にランクインした。