地表水から基準超える鉛検出 山武市土砂問題 初の水質調査

山武市小松の市有地で業者により大量の土砂が搬入され周辺住宅に砂が飛散するなど被害が出た問題で、市は初めて行った「地表水」の水質検査の結果、鉛が1リットルあたり0・011ミリグラム検出され、環境基準値を超過したと公表した。基準は0・01ミリグラム以下。また、併せて実施した2度目の地質調査の結果も公表し、カドミウムなど9種類の重金属類について市残土条例の基準内だった。
市は今年8月中旬に、市有地に大量搬入された土砂の地表水を採取して水質調査を行っていた。鉛が採取されたのは、同市小松の調査地点。
水質汚濁にかかる環境基準のうち「人の健康の保護に関する環境基準値」がわずかに超過した。
また、8月下旬以来2度目となる地質調査の結果も公表した。最初の調査では全24地点の土壌サンプルの水素イオン濃度(pH)が強いアルカリ性を示したため、地質調査を改めて実施することになった。2度目の調査では市残土条例の基準内だった。
市は弁護士や大学教授らによる第三者委員会を設置し実態把握を進めており、土砂の取り扱いは第三者委の結論を待って決める方針。今回の測定結果は市のホームページに掲載している。