「命を奪う危険機の運用を許すな」 オスプレイの撤去求め怒りの声 嘉手納基地前で抗議集会

鹿児島県屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故を受け、沖縄県内に駐留するオスプレイの撤去を求める抗議集会が11日午後、同県の米空軍嘉手納基地第1ゲート前で開かれた。主催者発表で約200人が集まり、国内初の死亡事故後もオスプレイが県内の基地周辺上空を飛行していたことに触れ、「命を奪う危険機の運用を許すな」などと怒りの声を上げた。 第4次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団、沖縄平和運動センター、中部地区労が主催した。マイクリレーで同原告団の新川秀清団長は「オスプレイは私たちや全国、世界の空を飛んでいた。事故を受けて、飛行停止や生産中止を判断したことにふざけるなと言いたい」と批判。事故後の日米両政府による対応の遅さも指摘し、「(米軍基地が集中する)沖縄を踏みつけにしている」と声を張った。 集会では、嘉手納基地に配備されている無人偵察機「MQ9」の撤去も求めた。同基地に隣接する北谷町の野国雅春前町長は「住民への説明もないまま、常駐配備を強行することは基地機能の強化。これは絶対に許してはならない」と力を込めた。 嘉手納町に住む福地勉さん(74)は、基地内の民間地に近い元駐機場「パパループ」に航空機のさびを落とす防錆(ぼうせい)整備格納庫の移設計画に「新たな施設整備は今後も基地が使用され続けることは明らか。子や孫の時代に負の遺産を残すべきではない」と撤回を求めた。 集会では日米関係機関に県内からオスプレイと無人偵察機の撤去、騒音防止規制措置の順守を求める決議を採択した。「命を奪う危険機の運用を許すな」 オスプレイの撤去求め怒りの…の画像はこちら >>