ティッシュが2枚重ねなのはなぜ? メーカーに問い合わせてみるとまさかの回答が 「思いやりに脱帽」「涙が出る…」

毎日「必ず」といっていいほど使用するティッシュ。よく見てみると薄い紙が2枚重なっていますよね。1枚のほうが安く作れそうなのに、なぜわざわざ2枚にしているのでしょうか。
「スコッティ」「クリネックス」でおなじみの日本製紙クレシアのサイトには、こんなことが書いてあります。
ティシューは、鼻をかんだりお化粧時に使ったりすることも多く、柔らかさとともに、ある程度の強度が必要となります。1枚で2枚分の厚さにするよりも、薄い紙を重ねることでよりやわらかくなるため、2枚重ねにしています。また、紙には裏表があり、ツルツルした面が表、ザラザラした面が裏となっています。ザラザラした裏面同士を内側にして2枚を重ね合わせることで、ツルツルした面が肌に触れるように作られています。
日本製紙クレシア ーより引用
徹底した利用者ファーストが感じられます。
利用者ファーストなのはありがたいですが、やはりどうしても「1枚で作ったほうがコスト削減になるのでは?」と思ってしまいます。
そこで日本製紙クレシアに問い合わせてみました。すると、このような意外な返答が!
意外に思われるかもしれませんが、実は2枚重ねで作ったほうがコストを削減できるのです。1枚で2枚重ねと同程度の強度・大きさのティッシュを作ろうとすると、原材料であるパルプの使用料が増えてしまいます。
薄い2枚の紙を重ねたほうが、厚手の1枚を作るよりも安くてよい製品を作れるのです。
2枚重ねのほうがコスト面でもプラスというのは驚きの事実でした…!
※写真はイメージ
また、実は知られていない2枚重ねのメリットも教えていただきました。
あとは、2枚重ねのほうがゴミの容量を減らせるといった理由もありますね。丸めて捨てる時に、2枚重ねのほうが小さく丸められるのです。1枚だとふわっと大きい玉になってしまい、ゴミの容量が増えてしまいます。袋いっぱいに詰めた時の話にはなりますが、2枚重ねのほうがコンパクトに捨てられるのです。
利用者への配慮が詰め込まれたティッシュですが、実は生産者にとってもメリットがあったのですね。
毎日を助けてくれるティッシュへの感謝が深まりました。
[文・構成/grape編集部]