「何か面白いことをやれ!」
サッカー強豪校の監督が、14歳以上も年下の教え子が断れないのをいいことに、裸の自撮り画像を何度も送らせていた。
16歳未満の男子生徒に自身のわいせつな画像を送信させたとして、私立修徳中高(東京都葛飾区)の社会科教師で、同校の中高男子サッカー部総監督の吉田拓也容疑者(29)が10日、不同意わいせつなどの疑いで警視庁捜査1課に逮捕された。
■春ごろから十数枚送信させる
吉田容疑者は12月2日午後8時ごろ、SNSを通じて男子生徒にわいせつな画像をスマホで自撮りして送信するよう要求。男子生徒のスマホから、裸の画像が十数枚見つかった。
男子生徒は「今年の春ごろから『裸の写真を送れ』と言われるようになり、断れずに何度か送った」と説明。要求は次第にエスカレートしていき、吉田容疑者は「(SNSでの)やりとりは消せ」と指示するなど、証拠隠滅を図っていた。
調べに対し、吉田容疑者は「画像を送らせたが、男同士のノリでやっていただけです」と当初は容疑を認めていたが、現在は黙秘しているという。
長期間、思い悩んだ男子生徒が母親に相談。8日に警視庁亀有署に被害届を提出し、2日後の10日、スピード逮捕となった。警視庁は吉田容疑者の自宅をガサ入れし、押収したスマホやタブレットの解析を進めている。
同校サッカー部は全国高校サッカー選手権大会に9回出場。これまで13人のプロ選手を輩出している。
吉田容疑者は千葉県市川市出身で、流通経済大学付属柏高を経て流通経済大を卒業。地理歴史と公民の高校教員免許を取得している。修徳中学、高校で社会科を教えながら、修徳FCジュニアや修徳中でサッカーの指導をしてきた。そのため、小学校1年から12年間、一緒に過ごした選手もいるという。
吉田容疑者は自身のSNSに<くるやつはくる!こないやつはこない!遊びも喧嘩も昔からそう!いつもきてくれるやつは大切にしていきたい!こないやつには何か熱いものを伝えられる人間になりたい!>とつづるなど、熱血な一面があったようだ。
学生時代、ゴリゴリ相手を突破していくプレースタイルから「ゴリ」というあだ名を付けられたそうだが、二の腕を丸太のように鍛え上げた筋骨隆々の大男にゴリゴリされたらたまらない。