自転車で130キロ離れた祖母宅を目指した11歳少年 理由は「…の画像はこちら >>
子供の頃、親に叱られ「もう顔も見たくない」「家出してやる」などと思ったことがある人もいるだろう。
このたび母親に叱られすっかりしょげた11歳の少年の驚きの行動力が、世間の関心を集めている。インドの『NEWS 18』や『Indiatimes』が伝えた。
注目を浴びているのは、中国・浙江省の杭州市に暮らす11歳の少年。1日に母親と口論になり、「家を出て行ってやる」「おばあちゃんの家で暮らす」などと言い、自転車に乗って自宅を出て行った。
祖母宅は同州の梅江鎮という町にあり、140キロほど離れている。母親は「行けるはずがない、どうせすぐ帰ってくる」と放っていたという。
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しかし、数時間たっても少年は帰らなかった。家出からついに22時間が経過した翌日の夕方、少年は自宅から130キロメートル離れた場所にいた。
交通量の多い幹線道路や高速道路を自転車でこぎ続け、祖母の家を目指した少年だったが、次第に足が痛み始め、限界を迎えて路肩で座り込んだ。そんなとき通りかかった車の運転手に、声をかけられたという。
運転手は警察を呼び、少年の保護を依頼。少年が出身地や動機について正直に打ち明けると、運転手をはじめ警察官たちも驚いた。
22時間のうち、口にしたのは最後に自宅で食べたパンと水のみだったそうで、道路標識を頼りに走行。途中何度も道を間違えながらも、目的地まであと1時間の距離だった。
その後、警察は少年を近くの署に連れて行き、迎えに来た両親、そして会いたかった祖母に無事引き渡されたという。
Sirabee編集部が全国10~60代の男女1,000名を対象に調査を実施したところ、「家族と喧嘩して家を飛び出した経験がある」と答えた人は、全体の45.5%だった。
「感情的になり勢いで家出をした」という人は多く、自宅に帰る頃にはほとぼりも冷めていることから、「一定の意味がある」と考える人も多いようだ。しかし親からすると、年頃の子供が家出をすれば心配でたまらないだろう。