コーヒーとコーヒー飲料 似ているようで全然違う? 違いに「腑に落ちた」「初耳です」

缶コーヒーやペットボトルコーヒーには、「コーヒー」や「コーヒー飲料」などの表示があります。これらの表示には、どのような違いがあるのでしょうか。また、何を基準としてそれぞれの表示を分けているのでしょうか。
これらの違いを知れば、選ぶ時のポイントとなるかもしれません。
飲料メーカーとして知られるSUNTORY(サントリー)のホームページでは、缶コーヒーの「コーヒー」や「コーヒー飲料」などの表示の違いと、意味を解説しています。
「コーヒー」には「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」に基づき、内容量100g中のコーヒーの生豆分量によって、いくつかの分類表記があります。
サントリー より引用
「コーヒー」と表示している飲料の細かい分類は、きちんと規約で決められているのですね。これを知っていれば、選ぶ際のちょっとした基準にもなりそうです。
缶コーヒーの表示の種類は、以下の通りです。
コーヒー豆を最も多く使っている商品には「コーヒー」と表示されています。内容量100gのコーヒーに対して、5g以上のコーヒー豆から抽出されたコーヒーが含まれています。
「コーヒー」と表示されている商品よりもコーヒー豆の量が少ない商品に表示されています。内容量100gのコーヒーに対して、2.5g以上5g未満のコーヒー豆から抽出されたコーヒーが含まれています。
コーヒー豆の使用量が少ない商品に表示されています。内容量100gのコーヒーに対して、1g以上2.5g未満のコーヒー豆から抽出されたコーヒーが含まれています。
内容量100gのコーヒーに対して、1g以上のコーヒー豆から抽出または溶出されたコーヒーが含まれた飲料に、二酸化炭素が加えられたものを指します。
また、「カフェインレスコーヒー」は、コーヒーからカフェインを90%以上取り除いた商品です。カフェインレスコーヒーのみを使った商品には、名称の後ろにカッコを付けて(カフェインレス)と表示されます。
例えば、カフェインレスコーヒーで作られた「コーヒー」は、名称の後ろに「コーヒー(カフェインレス)」となり、カフェインレスコーヒーで作られた「コーヒー飲料」は、「コーヒー飲料(カフェインレス)」となります。
コーヒーの表示にはしっかりとした意味があり、違いも明確に定められていることがわかりました。缶コーヒーを見かけた際は、表示に注目してみてはいかがでしょうか。表示の違いを知っていることで、その時に味わいたいコーヒーのテイストに近い商品を選ぶことができるかもしれません。
コーヒーの飲み方にはさまざまな種類があり、カフェで注文する時には少し困ってしまうこともあるかもしれません。
よく見るメニュー名としては、カフェラテやカフェオレがありますが、どちらもコーヒーと牛乳を合わせたもの。具体的には、何が違うのでしょうか。
「カフェラテ」は、エスプレッソコーヒーとミルクを1:4で合わせたものであるのに対し、「カフェオレ」はドリップコーヒーとミルクを1:1で合わせたものを指します。
エスプレッソは深煎り、ドリップコーヒーは浅煎りの豆を使うため、カフェオレのほうがやや苦みを感じる味わいになるでしょう。なお、カフェラテはイタリア語、カフェオレはフランス語が語源です。
身近でありながら奥が深いコーヒー。コンビニやスーパーで飲料を選ぶ時も、この内容を元に選んでみるといいかもしれません。
[文・構成/grape編集部]