10年に1度の強烈な寒波 沖縄で強風にあおられ3人けが 8千戸が停電

沖縄地方では25日、10年に1度の強烈な寒波が流れ込んだ影響が続き、県内21観測地点で最低気温が10度を下回った。また24日に強風が吹いた影響で、25日にかけて県内で延べ8430戸で停電が発生。那覇市内では高齢の女性が風にあおられて転倒するなどの事案が相次いだ。沖縄気象台によると26日の沖縄地方は南寄りの風が吹き、気温は上がる見込み。
国頭村奥では24日午後10時10分に5・0度、25日午前0時30分に5・4度を観測した。25日は渡嘉敷村渡嘉敷で午前0時20分に5・4度、南城市糸数では午前1時3分に5・5度まで下がるなど、21観測地点で今季最低気温を記録した。
ドアにぶつかり転倒 24日に南城市糸数で27・4メートルの最大瞬間風速を記録するなど県内各地で強風が吹いた影響で、24日には竹富町などで6250戸、25日には浦添市で2180戸が停電した。25日午後6時現在で全て復旧している。那覇市消防局によると24日、風にあおられたり、勢いよく開いたドアにぶつかって転倒するなど、強風の影響で少なくとも3人が軽傷を負った。
那覇空港発着の8便欠航 日本列島の大雪の影響などで、25日の那覇空港発着の国内線は少なくとも8便が欠航。沖縄旅客船協会によると、離島を結ぶ航路などでは86便が欠航した。
沖縄気象台によると26日は暖かくなるものの、27日夜から再び寒気が流れ込み、31日の朝まで寒さが続く見込み。海上のしけに注意するよう呼びかけている。
(社会部・普久原茜)
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