エルメスを継いだ男性が元庭師を遺産相続人に指定 相続予定額は…の画像はこちら >>
1837年、フランス・パリに設立された超高級品メーカーのエルメス。スカーフをはじめ、レザーバッグのケリーやバーキンはセレブの象徴といっても過言ではない。
そんなエルメスが世間の関心を大きく集めていることを、アメリカの『People』や『NEW YORK POST』が報じた。
2,200億ドル(約31兆円)以上とされるエルメスの総資産のうち、数十億ドルを相続したニコラス・ピュエシュ氏は、現在80歳。未婚で子供のいない彼が、このほど予想外の計画を立てたようだ。
ニコラス氏は自身の後継者に、元庭師兼便利屋として長年一家に尽くしてきた51歳の男性を指名する予定だという。
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ニコラス氏は、自社株の5%から6%を所有している。そちらはなんと、100億ドルから110億ドル(約1兆5,000万円前後)に相当する。
さらには、モロッコのマラケシュとスイスのモントルーに不動産を所有しており、これらは590万ドル(約8億4,000万円)の価値があるそうだ。ニコラス氏は、その男性への遺産相続手続きをすでに開始したとも伝えられている。
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2014年、ルイ・ヴィトンやブルガリ、ディオールなど、数々の人気ブランドを手掛けるLVMHが、エルメス株の23%を買収していた。
その際、ニコラス氏は監査役員会に参加しておらず、その後の数年にわたりエルメス一族から厳しい批判を受け続け、それがきっかけで親族とは不和になったと伝えられている。
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エルメス一族の間では、こうして資産の管理に関して激しい争いがたびたび勃発していた。そんななか、5代目後継者であるニコラス氏の思惑で、血のつながらない人物にエルメスの巨額の富が譲られようとしていることに、親族はやはり反対しているという。
元庭師の男性はモロッコ人で、あまり裕福でない家庭の出身だった。スペイン人の女性と結婚後は2人の子供が誕生し、現在は幸せな家庭を築いている。