パキスタン 中国と共同開発した第4.5世代戦闘機JF-17の外国輸出に成功

中国は自軍への導入していないんです。
パキスタン政府は2023年7月8日、イラクに対してJF-17「サンダー」戦闘機を売却することが決まったと発表しました。
JF-17「サンダー」は中国とパキスタンが共同開発したジェットエンジン1基搭載の多用途戦闘機です。中国ではFC-1という名称で呼ばれ、2003年9月3日に初飛行しています。
パキスタンは2003年12月に中国と導入覚書を取り交わし、当初は中国からの輸入であったもの、のちにPAC(パキスタン・エアロノーティカル・コンプレックス)で生産するまでに至っています。
パキスタン 中国と共同開発した第4.5世代戦闘機JF-17の…の画像はこちら >>パキスタン空軍のJF-17「サンダー」戦闘機(画像:パキスタン政府)。
ただ、同機はパキスタンでは本格運用しているものの、中国は輸出用戦闘機として自国空軍には配備していません。セールスはパキスタンと中国双方で行っており、このたびパキスタン製の機体がイラクに採用された形です。
パキスタン政府の説明によると、今回イラクが導入を決めたのは、最新型のブロックIIIとのこと。このタイプは第4.5世代戦闘機としての性能を有しているといいます。
イラクは合計12機の完成機と、その他付帯装備や維持整備部品など、総額18億USドルにもなるそうで、これはパキスタン史上最大の兵器取引になるとしています。また、オプション契約で将来、さらに6機調達できる契約内容にもなっているそうです。
なお、この協定の文書はまだ正式に署名されておらず、今年行われるイラク議会での法案可決によって決定するとしています。