ダイハツからの「指示は全くない」 50年以上の販売店社長は「いい車と信念持っていたのに」と困惑

ダイハツ工業で、長年にわたって認証試験で不正が続いていた問題。東海地方の販売店からは「ダイハツ側から何の説明もない」と困惑の声があがっています。
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(石丸モータース 石丸秀樹社長)Q扱っている車のうちどれくらいがダイハツ車?「90%から95%」三重県津市で50年以上ダイハツ車を販売しているこの会社。不正が明らかになって以降、以前買った人や契約して納車を待つ人からの問い合わせが相次いでいます。(石丸モータース 石丸秀樹社長)「『私の車は大丈夫か』『今後どうなるのか』とか、『車検が切れるまでに納車は』とか、数件いただいている」
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ダイハツ工業では、エアバッグの試験で衝撃の代わりにタイマーで無理やり作動させていたり、ヘッドレストの試験では助手席のデータを運転席のものとして使っていたり、64車種で174件もの認証試験での不正が見つかっています。しかし、販売店にはいまだに何の説明も指示もないといいます。
(石丸モータース 石丸秀樹社長)「どういったふうに対応するのか、そういった指示は全くない状態。お客さんが知っている情報と変わらない中、問い合わせを受けている」毎年恒例の「新春初売りが中止になった」という連絡だけ。
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初売りで配る予定のお菓子は届いていますが…(石丸モータース 石丸秀樹社長)Q初売りはなくなったがお菓子は?「お客さんにこそっと渡すくらいですかね。他社さんの車を売らせていただくのが一つの選択肢だが、長い間『ダイハツの車はいい車』という信念をもって販売していた。今後どうしたらいいのか不透明に」(齋藤健経済産業大臣)「サプライヤーへの対応につきましては、まずダイハツにおいて取引先への説明会、個別相談への対応含めしっかりした対応をお願いしたい」22日、国土交通省も安全性について確認を行う方針を明らかにした、ダイハツ工業の不正問題。現在、全車種の出荷を停止している状況の中、販売店や部品メーカーなど影響の広がりは避けられません。
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