メジャー競技へ金目指す クライミング・パリ五輪内定 安楽選手意気込み

スポーツクライミング男子複合の安楽宙斗選手(17)=八千代高校2年=が22日、千葉県庁を訪れ、熊谷俊人知事に来年のパリ五輪代表内定を報告した。ワールドカップ2種目で年間総合優勝に輝くなど世界トップの実力を誇る安楽選手。五輪の目標にずばり金メダル獲得を掲げ「多くの人に競技を知って体験してもらって、メジャーなスポーツにしたい」と張り切った。
安楽選手が競技を始めたのは小学2年生。長い手足を生かした“脱力系クライミング”でめきめきと頭角を現した。ユース年代の大会で活躍した後、今年、ワールドカップにデビュー。いきなりボルダーとリードで年間総合優勝を飾る史上初の偉業を成し遂げた。中国・杭州のアジア大会に続き、11月の五輪アジア予選も制してパリへの切符を手にした。
この日はアジア大会と五輪予選の金メダルを首にかけ、成績を知事に報告。知事は「今年は破竹の勢いだった。五輪で活躍して世界中の人たちに『安楽』の名前を知らしめてほしい。応援の機運を盛り上げたい」とエールを送った。
五輪を見据えながら、まずは2月の日本選手権に向けて調子を上げていくという安楽選手。「筋力をもっとつけたい。リードに必要な腕の持久力も鍛えたい」と話した。