「メ~」リークリスマス-。八重瀬町の新垣茂治さん(73)は25日、同町の路上で発見された「落とし物」のヤギを与那原署から引き継いだ。3カ月が過ぎて落とし主が現れなかったため、これまで保護していた新垣さんが受け取った。新しく家族の一員となったヤギをなで、「クリスマスプレゼントみたい。大事に育てるよ」とほほえんだ。 同町の小屋で、ペットとしてヤギやニワトリを飼っている。ゴルフ場勤務の傍ら、毎日2回の餌やりは欠かさない。約8年前、知人からヤギ3匹をもらったのがペット飼育の始まり。愛情が湧き、食用には決してできないという。 クリスマスの25日、新しく仲間入りしたのは9月に落とし物で同署に届けられた体長約90センチの雌ヤギ。生後2歳とみられ、首には6センチほどの傷があった。同署から依頼され、新垣さんが3カ月間保護し、薬を塗って傷も治療した。 きりっとした切れ長で品のあるまなざしがモデルのアンミカさんに似ていることから「アンミカ」と名付けた。今は妊娠もしている。 正式に家族の一員となったこの日、新垣さんはヤギたちの好物であるセンネンボクの葉や紅芋、パンなどのスペシャルディナーを振る舞った。ごちそうを頬張るアンミカを見て「いっぱい食べるね」と優しく見つめた。(社会部・玉那覇長輝)(写図説明)落とし物のヤギを引き取った新垣茂治さん。クリスマスディナーとして、好物のセンネンボクの葉などを与えた=25日、八重瀬町東風平路上で発見された「落とし物」ヤギ クリスマスの日、警察から引…の画像はこちら >>