【速報】新駅「幕張豊砂」もうすぐ開業 JR京葉線、イオンモールに直結 千葉支社管内25年ぶり、報道陣に公開

JR東日本千葉支社は22日、3月18日に開業する京葉線新習志野―海浜幕張間の新駅「幕張豊砂」(千葉市美浜区)を報道陣に公開した。同支社管内での新駅開業は、1998年の東松戸駅以来25年ぶり。イオンモール幕張新都心に直結し、京葉線と武蔵野線直通の各駅が停車する。
同支社によると、ホームはJR東でも非常に珍しい構造で、下り線(蘇我方面)が1階、上り線(東京方面)が2階に分かれている。京葉線がかつて貨物線だった名残で、ヤード(操車場)を作る計画があった場所に駅を建設したためという。約5メートルの高低差がある。
駅構内は環境配慮の観点からも自然光を取り入れる設計で、内装には県産スギの木材を使用。ベンチにも、東京五輪・パラリンピック2020の選手村で使用した木材を再利用した。同支社鉄道事業部の新井一慶マネジャーは「ゆったりと時間が流れる新しい駅をテーマとしている。しっかり準備して開業日を迎えたい」と話した。
駅周辺の回遊性向上のため、イオンモール幕張新都心方面には屋根付きの歩道を整備した。JR東は2024年春に系列のホテルチェーン「ホテルメッツ」を開業予定で、駅前広場などと併せて開発を進める。幕張メッセや野球観戦などイベント利用が多い海浜幕張駅との相乗効果で、幕張エリアの活性化を狙う。
事業費(約115億円)はイオンモールが2分の1、県と千葉市、JR東日本が各6分の1を負担。20年7月に本格着工し、工事を進めていた。駅名は市民らを対象とした公募で21年10月、約4300候補の中から選ばれた。