悪質なホストクラブの売掛金を巡って問題が相次いでいることを受け、千葉県警と千葉労働局は22日夜、風営法に基づき、千葉市中央区富士見と栄町地区のホストクラブ14店を一斉に立ち入り検査した。
ホストクラブを巡っては、東京・歌舞伎町などで高額な料金を請求された女性客が売掛金(ツケ払い)として借金を負わされ、返済のために売春を強いられる事例が問題になっている。
千葉中央署によると、県内のホストクラブの多くは両地区に集まっている。検査の結果、多くの店でメニュー表の料金表示が「ask」などと書かれ明確でなかったり、許可なく客席にパーティションが設置されていたりする違反が発覚した。県警は今後、違反の程度に応じ、措置を検討する。
立ち入り検査を受けたホストクラブの店長(40)は「問題が報じられ今月から売掛金を廃止した」と明かした。立ち入り検査を終え、同署の柴崎智央生活安全課長は「多くの店で違反が確認された。今後も啓発や注意喚起を行い、売掛金につながらないよう予防に努めていきたい」と話した。