乳がんで亡くした”妻の声”がよみがえった! 生成AIで「僕が歌うと妻の声に」 “もう一度聞きたい” “ずっと聞いていたい”

2023年の流行語にもなった「生成AI」。学習したデータから文章や画像、音声などを新たに生み出すものですが、その技術を駆使して亡くなった家族の歌声を蘇らせる男性がいます。
東京都に住むライターの松尾公也さん64歳。10年前、最愛の妻・敏子さんを乳がんで亡くしました。(松尾公也さん)「僕は妻の歌声がとても好きなので。喋り声もそうですけど。ずっと聞いていたい」
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松尾さんは今、“生成AIのチカラ”で亡くなった敏子さんの歌声を蘇らせています。2人をつなげたのは、音楽でした。同じ大学のバンドサークルで知り合い、ビートルズのファンだった2人はすぐに意気投合。交際から5年後、敏子さんが23歳の時に結婚しました。3人の子どもにも恵まれ、そして、最期は自宅で看取りました。50歳でした。
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松尾さんは、生前の妻の歌声や喋り声など、20分の音源を生成AIに学習させました。そして…(松尾公也さん)「ボイスチェンジャーで、僕が歌って(音声)ファイルを変換プログラムに通すとそれが妻の声になる」
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人の歌声を別人の声質に変換できるという生成AIを活用しました。松尾さんが歌うと…敏子さんの声に。(松尾公也さん)「ニヤニヤしてしまいます。これがやりたかったことなので」
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制作時間はわずか10分。これまでに16曲を制作しました。敏子さんの画像も、AIで生成しました。

(松尾公也さん)「スマートフォンに残っているものを何度も聞いていくのも、それはそれでいいんですけど、思い出を新たに作ることがあってもいいのではないか」「抵抗感は全くないですね。(妻は)僕らしい方法で愛してくれているとわかってくれていると思います」
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