プロボクシングのバンタム級10回戦が31日、東京・大田区総合体育館で行われ、元世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者で世界ボクシング機構(WBO)世界バンタム級5位の比嘉大吾(28)=浦添市出身、宮古工業高出、志成=がWBC世界バンタム級5位ナワポン・カイカンハ=タイ=に4回2分29秒でKO勝ちした。比嘉の戦績は24戦21勝(19KO)2敗1分け。 比嘉は序盤、左ジャブで組み立て、ボディーにパンチを集めたが、相手フックやガードからねじ込む右アッパーをもらい、ダメージが蓄積した。 「相手パンチが固く効かされた。ジャブからの流れで攻めたかったが頑丈で止められなかった」と、思い通りの試合運びができず、3回には何度も連打を浴びた。 それでも一発で試合をひっくり返すのが豪腕ボクサー。4回にガードごと吹き飛ばす右フック、アッパーで相手の上半身を浮かし、連打をたたき込んだ。 最後は強烈な左ボディーで相手はダウンし、もん絶。テンカウント後も起き上がれず、マットに横たわった。比嘉は「倒せるのは左ボディーかなとは思っていた。相手が想定しないパンチを当てれば倒せる」と納得の表情を浮かべた。 2024年は世界タイトル挑戦、2階級制覇への期待も高まる。「組んでくれれば相手がだれでも、海外でも挑戦したい」と2度目の世界の頂きをにらんだ。(新崎哲史)比嘉大吾、一発で試合をひっくり返す 「相手が想定しないパンチ…の画像はこちら >>