石川で被災した武井壮 突然サインを求められた理由に「なんていい話」「涙が出た」

2024年1月1日に日本を襲った、令和6年能登半島地震。
石川県では震度7の強い揺れが観測され、家屋倒壊や地割れなどの被害が報告されています。
地震が発生したのが元旦ということもあり、揺れの強かった石川県などに帰省や旅行をしていた、他県在住の人も被災してしまったようです。
この日、石川県の県庁所在地である金沢市を訪れていたのは、『百獣の王』と称されるタレントの武井壮さん。
気ままな1人旅として、金沢市内の海が近い地域で羽を伸ばしていたところ、被災してしまったといいます。
発生直後に高台へ避難した武井さんは、安全を確認してから内陸側に移動。困っている人を助けるべく、現地やSNSで呼びかけました。
【SOSありますか?】金沢市内で怪我やトラブルで動けなくて困ってる人いたりしますか?僕は市内にいて、動けるので、何か力になれるかもなので、もしいたら状況教えてください緊急なら駆けつけます
強い揺れによって、石川県では被害が続出。そんな現状を受け、武井さんはいてもたってもいられず、こうして動くことにしたのでしょう。
その後、武井さんは同業の後輩と合流し、滋賀県に移動。翌2日、金沢市内での救助活動中に起こったという、エピソードを明かしました。
昨日金沢でSOSをくれた中に、サインだけ欲しいと言う方がいて、そんなものでいいなら何枚でもと言ったら一枚でいいと言い登記簿の入ったファイルを出されて、なんでこれなんだろう?と思ったら僕のラジオを聴いた事が大きなきっかけで起業した会社の登記簿だということ
写真は?と聞いたらいらない、と言われてなんでだろう?と思ったらいつか成長させてコマーシャルを作る時に撮りますと言われた
知らないところでそんな風に誰かの人生が少し前に進むことがあるなんて感慨深いなあ
@sosotakei ーより引用
武井さんに声をかけ、サインを求めてきたという被災者。なんと、武井さんが出演するラジオ番組を聞いて、起業をするために踏み出したのだとか。
被災者から告げられたのは、「いつか会社が大きくなったら、CMで流したい」という、夢のある計画でした。
サインを求められたまさかの理由に、心打たれたという武井さん。「いつかご一緒させてもらえることを楽しみに、これからも毎日頑張ります。またね!」とメッセージを送りました。
悲しいニュースによって、たくさんの人が心を痛めている中、武井さんの投稿した素敵なエピソードは拡散されています。
・なんていい話。『自分の知らないところで人を動かしていた』って素敵な表現だ。
・やっぱり、何事も理由を聞くことって大事。サインをもらった人、嬉しかっただろうなあ。
・涙が出た。こういったエピソードを『縁』というのだろうね。
災害が起こった際、芸能人が被災地で支援活動を行うことに対し、「偽善だ」「混乱を招くのではないか」といった批判の声が上がるケースも多々あります。
しかし、違う世界にいるような存在の芸能人が会いに来ることで、多くの人が勇気付けられ、笑顔を取り戻しているはず。
武井さんの支援活動は、被災した人や、不安を感じている人たちの心を温かくしてくれたようです。
[文・構成/grape編集部]