全国調査で名古屋市の小学男子の体力が最下位に まずは興味を…そこで“数値でわかる”「スポーツ科学」を取り入れた授業をやってみた

小学5年生を対象に行われた体力 運動能力調査で、名古屋市は全国の政令指定都市で男子が最下位という結果でした。
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名古屋市西区の上名古屋(かみなごや)小学校。きのうここで、少し変わった体育の授業が試験的に行われました。それが…スポーツ科学を取り入れた授業です。
その理由は、名古屋市に住む子どもの運動能力の低下です。(名古屋市教育委員会学校保健課 樅山大祐さん)「なんとか子どもたちの体力低下を抑えるために、運動好きの子どもを育てるのが一番なので、そのきっかけになればと」

スポーツ庁が去年12月に発表した、2022年度の「全国体力調査」の結果、名古屋市の小学生の男子の体力は政令指定都市の中で、最下位となりました。

この状況を打破しようと、名古屋市がスポーツ科学専門のジムに相談し、今回の授業が実現したのです。(アローズジム名古屋校 小出孝典代表)「子供の成長が、科学的に数値化されることが一番大きな利点」
22日は、10メートル走のタイムに加え…立ち幅跳びと連続ジャンプ、足踏み運動などを測定。センサー付の計測器で、ジャンプの高さや連続で跳んだ際の、接地時間などを細かく測ります。
CBC

(アローズジム名古屋校 小出孝典代表)「その3つで50メートル走のタイムが割り出せる。0.02秒以内の誤差で割りだしたものを提供できる」そのほか動体視力を測るトレーニングなどが行われ、普段の授業では体験できない内容に、子ども達は夢中で取り組んでいました。

(アローズジム名古屋校 小出孝典代表)「スポーツを好きになって成長できれば、名古屋市や愛知県の『全国体力調査』の記録もきちんと伸びてくると思う」
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22日は去年7月に続き2度目の授業。トレーナーのアドバイスなどを受けて、どれだけ記録が伸びたかもわかったようです。(小学6年生)「立ち幅跳びの記録が139センチから181センチに。前回より記録が伸びて、やった甲斐があったと思い、すごくうれしかった」

(小学6年生)「スタートダッシュの速度が遅かったので、スタートダッシュを意識して今回は頑張った。走ることがもっと楽しくなった」

名古屋市は今回の授業の効果を検証し、新年度以降、本格的に導入するか考えたいとしています。