日本一強気な休業予定、スケールの大きさに目を疑う… 「もはや閉店だろ」と話題に

本日は1月第1週の最終日。年末年始の休みに入っていた店も、多くが営業を再開している。
しかしそんな中、X(旧・ツイッター)上では、あまりに強気すぎる「年末年始休業のお知らせ」が話題となっていたのをご存知だろうか。
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今回注目したいのは、Xユーザー・いるか(しおぜる)さんが投稿した1件のポスト。
こちらの投稿には「年末年始休業のお知らせ」と書かれた張り紙の写真が添えられており、特に変わった部分は見られないのだが、ポスト本文には「いや休みすぎで草」と、意味深な1文が。一体どういうことかと首を傾げつつ、よく見ると…思わず納得。
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そこには「2023 12/31→2034 1/3」と、あまりに長すぎる休業期間が記されていたのだった。

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同ポストは投稿から数日で、2,500件以上ものリポストを叩き出すほど大きな話題に。
他のXユーザーからは「もう休業じゃなくて閉店やん」「活動休止してた伝説のバンドか何か?」「これくらい有給とりたい」「みんなこれで良いじゃん」など、ツッコミや称賛の声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主に詳しい話を聞いたところ、こちらの画像は大阪府にある老舗豆腐店「金剛山 山の豆腐」のインスタグラムに投稿されていたものと判明。
発見時の様子については「初めは気づかなかったのですが、ふと違和感を覚えてよく見たら年号が大変なことになっていて驚きました」と振り返っている。

こちらは十中八九「2024 1/3」のタイプミスと考えられるが、同店舗が10年間の休みに突入する可能性も決してゼロではない。そこで今回は、ことの真相を探るべく、山の豆腐に取材を敢行することに。

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山の豆腐の歴史は長く、創業は今から2世紀以上も前、徳川幕府十代将軍・徳川家治の治世に当たる1777年(安永6年)というから驚きである。

そんな山の豆腐では長年に渡って、昔ながらの手作りで製造する「凍り豆腐」にこだわってきたが産業化の波には勝てず、あるときを境に「凍り豆腐製造業」から「豆腐店」に転身することに。
そして令和の現代では各種SNSを活用するなど、決して「老舗」の2文字にあぐらをかかない探究心が窺える。この歴史に応じてスタイルを変える姿勢こそが、各時代の消費者たちに愛され続ける秘訣だろうか。
そんな山の豆腐は、今回の取材を笑顔で快諾。
「年末年始休業のお知らせ」がX上でバズっていた件を伝えると驚いた様子を見せ、「お陰さまで2024年1月4日より営業を再開しております」「じつはインスタグラムに投稿してすぐ、表記ミスには気付いていたのですが…『まぁ、見れば分かってくれるやろ』と考え、そのままにしていました(笑)」とのコメントを寄せてくれたのだ。

「あの豆腐が10年も食べられないのか…」と絶望していた人は、安心してほしい。

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秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。