死産の赤ちゃんを自宅トイレに流した女が逮捕 医師の処置を拒んだ末に…

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アメリカで、胎児の遺体を傷つけたとされる女が逮捕された。『CNN』『CBS News』などが報じている。

2023年9月19日、オハイオ州在住の妊娠中だった女(33)が、出血があったため病院を訪れた。
女は妊娠5ヶ月ほどだったが、この日が初受診。詳細は不明だが、妊娠の事実を家族に話していないばかりか、訪れた病院は自宅から100キロほど離れていた。
診察した医師によると、胎児の心音は聞こえたもののすでに破水しており、羊水量はかなり少なく、助かる見込みはほぼなかったそうだ。
死産であっても胎児や胎盤などを出す必要があるため、医師は「誘発分娩」を勧めたが、女はそれを拒否して帰宅。しかし翌日、再び病院に現れた。出血が止まらないこともあって、処置を受けることにしたようだ。

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ところが処置を行う直前になって、中絶を規制する法律に抵触する可能性があることが判明。医師らがどうするか話し合っている間に、女はまたしても帰宅してしまった。
帰宅から2日後、お腹の痛みと出血があったためトイレに駆け込んだ女は、そのまま「出産」した。便器内に胎児を産み落とし、水栓レバーを引いてすべて流そうとしたが、トイレが詰まってしまったという。
また出産を終えた後も出血が止まらず、女はまたしても病院に駆け込んだ。命にかかわる状態だったが、治療を受けて一命を取り留めている。

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女の出産状況から犯罪の可能性が疑われたため、病院側が警察に通報した。すぐに捜査員らが家宅捜査を開始し、トイレを破壊して詰まっていた胎児の回収に成功した。
後日に行われた胎児の検視結果では、女の羊水量の少なさからしてやはり生存は不可能であり、子宮内で死亡していたと報告されている。
警察は女の回復を待ち、2023年10月5日に胎児の遺体損壊などの疑いで逮捕した。女は容疑を否認しているが、保釈金を払って即日釈放されている。

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検察側は女を起訴した理由を、「問題は、胎児がいつどこで亡くなったかではなく、トイレに産み捨てられたという事実です」「胎児はトイレの奥深くに置き去りにされたまま、女は(何事もなかったように)その日を過ごしたのです」などと、各社取材に話している。
一方、女の代理人弁護士は「本件は(検察側の主張する)胎児の人権問題に関連するとは思いません」「事件になってしまったのは、女性の健康、そして流産の現実に関する知識不足が根底にあります」などと、検察側の対応を批判して不当逮捕と訴えている。