地震で“給食室”が断水…新潟市の小学校で“非常食”の簡易給食も 児童は感謝「食べられるだけ幸せ」

元日に発生した地震で校舎に被害を受けた新潟市の小学校で10日、レトルトカレーを使用した簡易給食が提供されました。子どもたちは非常時にも給食が食べられることに感謝して味わっていました。

新潟市西区の新通小学校は能登半島地震の影響で校舎にも被害が発生。10日は、冬休みが明け初めて給食が提供されました。

【松村道子キャスター】
「当初の予定では、この大きな鍋で約550人分のカレーを作り提供する予定でしたが、地震の影響で、レトルトカレーでの提供に切り替えました」

新通小学校では、地震の影響で水道管から水が漏れ、断水が続いていましたが、応急工事により断水は、地震から6日後に解消されました。しかし…

【新通小学校 津野恵栄 養教諭】
「修理がどれくらいかかるか最初分からなかったので、工事が延びる可能性も考えてきょうは簡易給食という形を決めた」

10日はコッペパンと牛乳に加え、食材の卸業者が備蓄していた非常用のレトルトカレーが提供されました。

【児童たち】
「いただきます」

【新通小学校 津野恵栄 養教諭】
「被災された家庭もあると思ったので、最初お弁当という選択肢もあるとは思ったが、家庭の負担を少しでも少なくと考え、なるべく子どもたちに給食を食べてもらってから下校してもらうことを優先して考えた」

校内放送からは感謝の思いも…

【給食の校内放送】
「皆さんに一日でも早くいつも通りの給食を届けるために、たくさんの人たちが働いて下さいました」

【児童】
「おいしいです。食べられるだけ幸せだと思った」

【児童】
「食材を提供してくれる方々に、改めて感謝を感じた」

災害用のレトルトカレーは皿がなくても食べられるため、食器を洗浄する水がない状況にも対応できます。

【児童】
「(皿がなくても)別に味は変わらないので、おいしく頂けたからいい」

中には、元日の地震で非常食を食べたという児童もいました。

【児童】
「家にあってそれを家族で食べた、車の中で」
Q.備えることの大切さを感じた?
「感じました、めちゃくちゃ」

新通小学校では、11日から通常通りの給食が提供されます。