もはやホテル!? カンタスの「世界最長航空路線」計画、専用機の上位クラス客席の全貌とは?

これなら19時間フライトも怖くないかも!
オーストラリアのカンタス航空が2025年後半から就航させる予定の、豪州発着の超長距離国際線を開設する計画「プロジェクト・サンライズ」。この計画の専用機として導入予定のエアバスA350-1000に搭載されるファーストクラス・ビジネスクラスの機内仕様が、2023年2月23日に発表されました。
もはやホテル!? カンタスの「世界最長航空路線」計画、専用機…の画像はこちら >>カンタス航空グループが発注したエアバスの旅客機。下がA350-1000(画像:カンタス航空)。
ファーストクラスは横1-1-1列で、計6席を配します。それぞれの席には固定ベッドを搭載し、リクライニングチェアや2人用のダイニング・テーブル、32インチの大型モニターなどを備えます。同社は「ミニ・ブティックホテルの部屋にいるような気分になれるさまざまな機能が備わっている」と紹介しています。
ビジネスクラスは横1-2-1列で、計52席。全長約2mの長さにもなるフルフラットシートを搭載し、大きな鏡や大容量の収容スペース、大型ダイニング・テーブルなどを備えます。機内モニターは18インチのものを搭載。全席、隣席をまたぐことなく通路に直接アクセスでき、プライバシー確保のための引き戸も設置される予定です。
カンタス航空では今後数か月以内に、プレミアムエコノミーとエコノミークラスの座席仕様も発表予定。また「プロジェクト・サンライズ」仕様機には、長距離フライトでの快適性を向上させるため、特別に脚を伸ばして軽い運動などができるユニークな区画「ウェルビーングゾーン」などが設けられる予定です。なお、同機の客室は、4クラス構成で238席仕様を予定しており、A350-1000の標準座席数は350~410席とされているので、かなり席数が絞られている計算となります。
「プロジェクト・サンライズ」は、シドニー~イギリス・ロンドン(約1万7000km)、アメリカ・ニューヨーク(約1万6000km)を直行便で結ぶというもの。このプロジェクトが実現すれば、新たな“世界最長の定期便”が誕生する予定です。