新NISAを「利用したくない」人は少数派?

資産運用の自動化サービス「SUSTEN(サステン)」を提供するsustenキャピタル・マネジメントは、1月23日、「新NISA制度に関する調査」の結果を発表した。同調査は、2023年10月25日~11月7日、SUSTEN利用者479人にインターネットで行われた。

SUSTEN利用者を対象に、新NISAの認知度と、新NISAをどこで知ったかについて調査した。

「2024年からNISA制度改正(新NISA)が行われることを知っていますか?」と質問したところ、約6割が「改正内容も含め知っている」(59.6%)と回答した。「改正内容はわからないが知っている」(30.0%)と回答した人を含め約9割が新NISAについて認知しているという結果となった。

続いて「どこで新NISAを知りましたか?(複数回答可)」と質問したところ、WEBメディアを通して新NISAを知ったという回答が最多となった。

主にWEBメディアやテレビを通して、新NISAの認知度が高まっていると考えられる。

次に、新NISAを利用したいと考えている人の割合と、その目的について調査した。

「新NISAを利用したいですか?」という質問では6割以上が「利用したい」(64.1%)と回答した。「検討中」(33.6%)も含めると回答者のほとんどが新NISAの利用に前向きであるという結果となった。

続いて「新NISAを利用する目的を教えてください。(複数回答可)」と質問したところ、「老後の資産形成」(69.7%)が最多となった。次に、新NISAで魅力に感じる点について調査を行った。

「新NISAで魅力に感じるところを教えてください。(複数回答可)」と質問したところ、「非課税保有期間が無期限になったこと」(55.8%)「年間の投資限度額が360万円になったこと」(52.0%)、「生涯の非課税保有限度額が1,800万円になったこと」(49.6%)「口座開設可能期間について期限がなくなり恒久化されたこと」(48.6%)「成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能になったこと」(37.8%)という回答結果となった。

非課税保有期間の無期限化や年間投資枠の増額に魅力を感じている人が特に多いという結果から、新NISAで長期的に非課税投資を行っていきたいと考えている人や、まとまった金額を投資し効率的に資産形成していきたいと考えている人が多いと思われる。

最後に、新NISAを利用したくないと回答した人にその理由について質問した。

新NISAを利用したくない理由は、「制度がよくわからない」(36.4%)「運用資金がない」(36.4%)「損をしないかリスクが心配」(9.1%)「口座開設するのが手間」(9.1%)という回答結果となった。

回答者の大半が新NISAの利用に積極的であるものの、制度が難しく理解しにくい、またはリスクが心配されるなどの観点から、一部の人々が利用に消極的であることが明らかになった。