今回はHBCアナウンサーの世永聖奈が、2年前から観光大使を務める私の生まれ故郷、猿払(さるふつ)村の魅力を紹介させていただきます。
猿払村は今年1月1日、開村100周年を迎えました。小さな村ですが、何といっても自慢なのは全国1の水揚げ量を誇るホタテです。昨年、TV番組で訪れた長州力さんが食べて絶賛した「ソフト貝柱」は、ふるさと納税の返礼品でも人気で、村内のセイコーマートでも購入することができます。うまみがギュッと詰まっていて、程よい弾力とかみ応えが楽しめて。食べたらおいしすぎてぶっ飛びますよ。
もう一つ、ぜひ食べてもらいたいのが、漁協の直売店でしか手に入らないホタテの「二番炊」です。ホタテを加工する際、一度、殻ごと煮て中身を出します。それを塩ゆでし、乾燥貝柱にする前の物が、その二番炊なんです。かんだ瞬間に身がほぐれ、香りが高く、何といっても村に行かないと食べられません。今の時期は工場は休みで作っていませんが、ゴールデンウィーク頃には限定販売していますので。足を運んでも絶対に後悔させないおすすめの一品を求めて、猿払を訪れてくれたらうれしいです!
猿払村では日本最北のイチゴも生産しています。21年春からの継続事業として、村が管理するビニールハウスで栽培。村内の小中学生の投票で名付けられた「北ポムム」という赤いイチゴや、「天使のイチゴ」と呼ばれる白イチゴなどを作っています。同年10月には堂島ロールとコラボし、そのイチゴを使ったロールケーキが完成。村内の「さるふつまるごと館」で買うことができます。ふるさと納税の返礼品でもあるジャムも好評ですよ。
村内の猿払川には、幻の魚と言われるイトウが生息しています。絶滅リスクも高い、希少なイトウを保護すべく「猿払イトウの会」が保護活動を行っています。1メートルを超える魚は釣ることも可能ですが、キャッチ&リリースが原則。釣りが可能な期間も6月と9~10月のみとして、残り9か月間は自粛を要請。環境保全に努めています。
◆猿払村 宗谷総合振興局の北部に位置する村。人口は2631人(1月31日時点)。1924年1月1日、宗谷村から分村し二級町村制施行。面積は589.97平方キロメートルと、奈良・十津川村に次ぎ日本2位、北海道で最も広い村になる。日本一の水揚げ量を誇る天然ホタテなど漁業のほか、酪農業も盛ん。伊藤浩一村長。