「フェムテック活用したサポートが働きやすい社内環境づくりの鍵に」那覇で勉強会 女性の健康支援学ぶ

[Step with You 寄り添う社会へ]
女性の健康支援や働きやすい社会づくりを目的に、沖縄タイムス社が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)企画「Step with You」の第3回勉強会が24日、那覇市の沖縄産業支援センターであった。対面とオンラインで開かれ、企画に賛同した企業関係者ら25人が参加した。
月経や更年期といった女性特有の健康課題をさまざまな工夫で解決する「フェムテック」がテーマ。フェムテック商品の販売や企業コンサルティング事業を手がけるフェルマータ(東京都)の中村寛子CCOが講話し、フェムテックを活用したサポートが、女性だけでなく全従業員が働きやすい社内環境づくりの鍵になる、と説明した。中村さんは「女性の『ウェルネス』の不調を解決する新しい選択肢がフェムテック」と述べ、吸水ショーツや月経カップなどさまざまな製品が各国で開発されている現状を紹介した。
関連記事今年59歳、だるい・頻尿・イライラ…男も不安「更年期」 勇気がいった初めての受診 | ・・・男性ホルモンの値を調べるため採血する崎浜秀也運動部長(左)=2日、那覇市与儀・赤十字病院 5月で59歳になる。いわ・・・www.okinawatimes.co.jp 注目度は高いが、女性特有の健康課題はタブー視される傾向が強いため、今の需要は「氷山の一角に過ぎない」と中村さん。企業でも従業員が「ウェルネスの悩みやモヤモヤを言語化できていないことが多い」として、議論の場を持つよう提案した。「従業員が悩みに気付くきっかけになり、企業にとっても既存施策のアップデートや新しい施策のヒントを得る機会になる。男女間、同性間にもあるギャップを話し合ってもらえたら」と呼びかけた。(学芸部・嘉数よしの)