開園45年で500万人突破 佐倉草ぶえの丘 ヤギの「ポニョ」で話題も

佐倉市の自然体験施設「佐倉草ぶえの丘」で27日、累計来園者が500万人を突破した。近年は新型コロナ禍で長期休園しながら、市内の急斜面に居着き話題を呼んだ雌ヤギ「ポニョ」を引き取って公開するなどし、施設の魅力向上を図って来園者数は順調に推移。1979年5月の開園から45年目で大台に達した。
500万人目は、園内のミニ鉄道に乗るため初めて来園した千葉市稲毛区の網野広輝さん(35)と妻の奏恵さん(35)、息子の善仁ちゃん(4)、晶仁ちゃん(2)。記念式典で西田三十五市長らから年間パスポートなどを受け取り「今後もたくさん利用したい」とほほ笑んだ。
同園はミニ動物園やバラ園、キャンプ場を備えるレジャー施設で、88年に累計来園者100万人、2015年に400万人を記録。
コロナ禍の20年には、市内で飼い主の下から脱走した後、「崖の上」で逃走劇を演じ人気を集めた雌ヤギ「ポニョ」を譲り受け、8月から一般公開。昨年4月にポニョが双子の雄ヤギ「佐助」「草助」を出産するなど明るい話題も続き、累計500万人を迎えた。
田辺篤也園長は「魅力あるイベントの企画や施設の充実を進め、草ぶえの丘を今後も愛される場所としていきたい」などと話した。