病院の勤務帰りに死亡ひき逃げ事故…有罪判決受けた新潟県立病院の副看護師長が失職

2021年7月、自家用車で死亡ひき逃げ事故を起こし、有罪判決を受けた新潟県立病院の副看護師長の50代女性について、県は30日、女性が失職したと発表しました。女性は事故当時、人ではなく物にぶつかったと認識し、救護措置や警察への通報をしていなかったということです。

地方公務員法により1月30日に失職したのは、県立病院の副看護師長を務めていた50代女性です。

女性は2021年7月8日、病院での勤務を終え、自家用車で帰宅中に人身事故を起こしたにも関わらず、救護等の必要な措置を講じず、警察への通報などもせず、その場から逃走。その後、被害者が死亡したことから、警察は死亡ひき逃げ事件として捜査し、女性を逮捕しました。

女性は、2023年8月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡されています。

地方公務員法では禁錮以上の刑になった職員は、職員の欠格条項に該当し、失職になりますが、県はこれまで女性の失職に向けた手続きを進めていて、1月30日に失職になったと発表しました。

県によりますと、女性は事故について「人ではなく物とぶつかったと思った」と主張し、裁判では争っていたということです。

県職員の有罪判決を受け、病院局総務課は「事故によって亡くなられた方、そのご遺族、関係者にお見舞いを申し上げます。職員が事故を起こし、県民に不信やご迷惑をおかけしたことは非常に残念。改めて交通法規の順守徹底を県管轄の病院関係者に周知し、交通事故防止に取り組みます」とコメントしています。