「事実は小説よりも奇なり」と言われるように、フィクション作品を超越した「信じ難い出来事」に現実世界で遭遇するケースは、意外と多いもの。
以前X（旧・ツイッター）上では、とある夫婦がレストランにて遭遇した「驚きの体験」が話題となっていたのをご存知だろうか。
【関連記事】居酒屋で遭遇した謎おでん、メニュー名にギョッとするも… 「誤変換の奇跡」が最高すぎる
画像をもっと見る
今回注目したいのは、映像ディレクター・釜石拓真さんの投稿した1件のポスト。
投稿には美味しそうな食事をバックに、ひと粒の真珠を手にした写真が添えられている。「食事中にアクセサリーが壊れてしまったのだろうか」と思わず心配してしまったが、ポスト本文を見ると…。
夫と訪れたレストランで妻に異変、口から取り出したのは… 「二…の画像はこちら >>
なんと、そこには「僕の誕生日ランチで、アコヤ貝食べてた妻の口から真珠でてきたんだが」と、衝撃的なネタばらしが綴られていたのだった。
関連記事：山でクマに遭遇した男性、とった行動が自殺行為と思いきや… 「無傷の理由」にホッとした
「瓢箪から駒」ならぬ「妻の口から真珠」という事態は人々に多大なる衝撃を与え、件のポストは投稿から数日で2,000件以上ものリポストを記録するほど話題に。
他のXユーザーからは「素敵すぎる、誕生日おめでとうございます！」「ちょっと信じゅられないですね…」「大当たりすぎる」「奥さんが口の中で真珠を生成してた説を唱えたい」といった具合に、祝福と驚きの声が多数寄せられていた。
果たしてこちらの真珠は、どのような経緯で発見されたのだろうか。ポスト投稿主・釜石さん、ならびに同レストランを運営する「株式会社アルテリーベ」に詳しい話を聞いてみると…。
関連記事：秋元康氏、藤井フミヤ＆木梨憲武＆ヒロミらが祝福 じつは妻・高井麻巳子さんも…
僕の誕生日ランチで、アコヤ貝食べてた妻の口から真珠でてきたんだが pic.twitter.com/LoNVGMRhvU
かまたく｜釜石拓真 (@kamataku) December 20, 2023
釜石さんが驚きの体験に遭遇したのは、12月20日の昼頃。場所は神奈川県横浜市の「アルテリーベ 横浜本店」である。
店を選んだ経緯について、釜石さんは「私たち夫婦はフードの映像を作るディレクターと、フードスタイリスト料理に関する仕事をしており、美味しいお店を食べ歩いています。アルテリーベさんは、妻が行きたかったお店のリストから選びました」と説明している。
店では「海の恵み」コースを選択し、その中の一品「尾長鯛と真珠貝のヴァプール」が運ばれてきた際、スタッフからは料理の説明の他に「稀に真珠が出てくることもあったり無かったり…」という説明があったそうだ。
しかし、2人して「まさかそんなことないよね」と談笑しつつ食事を続けると、妻・浜本彩香さんが慌てた様子で奇妙なジェスチャーを見せる。
続いて、口からはポスト投稿にあった真珠が出現。店内では生演奏の最中だったのだが、夫婦揃って「本当にこんなことあるんだ！」と、驚きの声をあげてしまったそう。
関連記事：レストランで破水した妊婦が「料理を下げないで」 太っ腹オーナーの気配りが話題に
感動した釜石さん夫妻がひとしきり写真を撮り終えると、スタッフからは「おめでとうございます！ 専用のケースがあるのでお持ちしますね」と、粋な提案が。
本件を「妻か店からのサプライズ」と推測したXユーザーも少なくなかったが、釜石さんは「妻からのサプライズということはないです。また誕生日であることは伝えていないため、お店のサプライズでもないと思います」と、やんわり否定している。
さらに驚くべきことに、真珠は彩香さんの誕生石であるため「夫の誕生日に訪れたレストランで偶然、妻の誕生石が出てきた」という、なんともロマンチックな展開になっているのだ。
専用にケースを用意している点を考慮すると、可能性は低いながらもはごく稀に起こり得るミラクルなのだろう。
本ポストを受け、アルテリーベに話を聞いたところ「当店は横浜の歴史的建造物内にあるレストランで、外国人音楽家による生演奏が聞けるという点で、非常に希少性のあるサービスを提供しています」「料理に関しては、スタッフとともに日本各地に行き、生産者から食材を仕入れています。今回のアコヤ貝も、生産者との繋がりを通じて仕入れられました。四季の旬のものを使用しているので、季節感あふれる料理をお楽しみ頂けると思います」とのコメントが。
担当者は「アルテリーベでの思い出を、一生忘れられないものにしていきたく思っています」とも語っている。様々な「繋がり」がめぐりめぐって今回、釜石さん夫婦の前に真珠という形の「思い出」で現れたことを考えると、胸が熱くなる思いだ。
【店舗詳細】
「アルテリーベ 横浜本店」
神奈川県横浜市中区日本大通り11 横浜情報文化センター1F
関連記事：熱海駅に出現した謎の改札、あまりに神対応すぎる… 「全国に置いて」と称賛の嵐
秋山はじめ：1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X（旧・ツイッター）を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉（浦和）や、蒲田などのローカルネタにも精通。