柏市議の報酬増答申へ 居眠り報道で結論を年越し 審議会、活動に注文も

柏市議が本会議中に居眠りする場面がテレビ放送されたことなどを受け、同市議の報酬増可否の答申を見送っていた市特別職報酬等審議会(会長=徳永澄憲・麗澤大学長)が29日開かれ、市議の報酬月額を1・45%増やすとした市提案通りに答申すると決めた。委員からは安易な引き上げに疑念を示す意見もあり、答申には市民に配慮した議員活動などを求める意見が付されることになった。
同審議会は昨年11月8日の会合で市長ら常勤特別職の報酬増額を了承。市議については同放送に絡み慎重審議を求める意見が相次ぎ、結論を持ち越していた。
29日の審議会には委員10人中8人が参加。「民間でも給与アップの機運が高まっている」などと引き上げを容認する意見が多数を占める一方、「補助金や助成金カットにさらされている市民感情に配慮すべき」などの意見もあった。「居眠り」自体への言及はなかった。
最終的に引き上げを容認した上で「市民生活に配慮した議員活動」「議員活動の情報公開に努める」とした二つの付帯意見を答申に付すことで合意。詳細な内容は徳永会長と市が詰めて、後日委員らに了承を求めることになった。答申提出後、報酬増のための条例改正案が2月開会の市議会定例会に提出される見込み。