大規模火災の危険性は名古屋市内でも 市内11か所ある木造住宅密集地域 最大で約3200棟に燃え広がる想定も

能登半島地震から1か月。石川県の輪島朝市では、地震の影響で火災が発生。200棟以上に被害が広がりました。
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大規模火災の危険性は、名古屋市内でもあります。市内に11か所ある木造住宅密集地域の中でも、最も火災延焼危険の高い地域として指定されているのが「瑞穂区の御劔地区」です。最大で約3200棟に燃え広がる危険性があると想定されています。
(名古屋市御劔消防団・新美利夫団長)「一つ間違えれば、この辺りもああいう状況になりうる」
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大人3人が横に並ぶと塞がってしまう細い道、消防車両は入れません。御劔学区内には、住民たちが自ら初期消火できるように約70本の消火器を設置。さらに140か所に消火栓があり、消防士がいなくとも住民が直接ホースをつないで、毎分100リットル以上の放水もできます。
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さらに、そもそも火災が起こらないようにするための方法も考えておく必要があるということで…(名古屋市御劔消防団・新美利夫団長)「感震ブレーカー。地震で揺れて重りが落ちると、ブレーカーが落ちる仕組み」
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これは「感震ブレーカー」。地震の揺れを感知して自動的に電気を遮断し、出火を防ぐ目的で作られたものです。揺れで重りが落ちると同時に、ブレーカーも落ちて通電がストップします。他にも、こんな取り組みが。(名古屋市御劔消防団・新美利夫団長)「『我が家は無事です』と表に貼っておく」
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災害が起きたときに、玄関先に「無事です」という札を掲げる取り組みです。屋外から安否確認が出来ます。実際に能登半島地震で救助活動にあたった瑞穂消防署の隊員は、改めて安否確認の札を玄関先に出すことの効果を認識したと話します。(瑞穂消防署・鈴木康市さん)「倒壊した家屋1件1件の生存確認は時間がかかる。安否確認カードがあると救える命が増えると痛感した」
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この簡単な取り組みが、災害時の窮地から人の命を救ってくれるかもしれないのです。(瑞穂消防署・鈴木康市さん)「輪島市は人口約2万3000人。名古屋市は約230万人、瑞穂区だけで約10万人。これだけ規模の大きい街。住民が自分たちの命を守るためのすべを日頃から身につけることが大事」
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