履物の卸売りなどを手がける沖縄月星(那覇市)は1日、ちょうど3年前に起きた軍事クーデターで混乱が続くミャンマーの避難民を支援する「ミャンマー平和創造ネットワーク沖縄エイン」(浦崎暁代表)に、島ぞうり400足を寄付した。現地でははだしの子どもも多いといい、浦崎代表は「現地の暑い気候に島ぞうりはぴったりの贈り物になる」と感謝した。(社会部・島袋晋作) 浦崎代表は1月、ミャンマーと国境を接するタイで避難民が身を寄せる地域を訪問。着の身着のままの人々が次々と越境し、粗末な小屋で暮らしていた。特に汚れた服にはだしの子どもたちが目に付き、帰国後、洗濯済みの古着とサンダルや島ぞうりの寄付を呼びかけた。 その取り組みを伝えた本紙1月30日付の記事の見出しは「避難民に島ぞうりを」。同社社員の目に留まり、與那原良光社長や松本正巳会長が提供を即決した。 與那原社長は「『元祖 島ぞうり』として長年柱に据えている商品。うちがやらないわけにはいかない」と説明。幅広い年代を想定し、14~26センチの複数のサイズをそろえた。 1940年生まれで、戦前戦後の貧しい時代を経験している松本会長は「自分も小学校に入るまではだしだった」と現地の様子に思いをはせ、「ぜひ子どもたちを喜ばせてやってほしい」と話した。 浦崎代表は「破傷風など衛生面の心配が減る。しっかりと届けたい」と感謝した。エインは引き続き衣類や送料の寄付を呼びかけている。問い合わせは浦崎代表、電話090(3790)8557。「うちがやらないわけにはいかない」 「元祖島ぞうり」の沖縄月…の画像はこちら >>