3歳児が入ると消滅するビュッフェ、その理由に衝撃走る 店の謎ルール「8文字」に疑問の声

諸外国から「難しい言語」として認識されるケースの多い日本語。母国語として使用する我われ日本人でも、ふとした折に「日本語って難しい…」と、頭を抱える事態は決して珍しくない。
以前X(旧・ツイッター)上では、とあるレストランの掲出した「驚きのルール」にツッコミが寄せられていたのをご存知だろうか。
画像をもっと見る
発端となったのは、とあるXユーザーが投稿した画像付きのポスト。画像にはレストラン店頭に掲出された張り紙が写っており、ランチタイムおよびディナータイムの内容と料金設定が確認できる。
3歳児が入ると消滅するビュッフェ、その理由に衝撃走る 店の謎…の画像はこちら >>
平日・土日祝で時間帯が異なるようで、料金は「大人」「小学生」「4歳位以上小学生未満」といった具合に、細かく分けられていた。そしてその中にある「2歳以上3歳未満」の年齢区分こそが、今回大きな話題となっていた点である。

関連記事:日本一殺意が高い踏切、その光景に目を疑うも… 「なくてはならない」理由が納得だった
「以上」は基準となる値と「同等かそれより上の値」を示すため、「2歳以上」は2歳を含む。しかし「未満」は「基準となる数より少ない値」を示すため「3歳未満」は3歳を含まない。

…つまり「2歳以上3歳未満」とは、事実上「2歳のみ」と同義なのだ。なお、前後の年齢区分は「4歳以上小学生未満」「1歳以下」となっているため、3歳が入店する際に必要な金額は完全に謎である。
同ポストには「3歳児だけ例外なのか…」など多数のツッコミが寄せられ、投稿主は後にポストを削除。しかし、騒動は思わぬ方向に波及していくのだった…。
関連記事:日本一殺意が高い踏切、その光景に目を疑うも… 「なくてはならない」理由が納得だった
当初は「3歳以下、のミスだろうね」「事情が分かってクスッとするレベル」といった具合に、穏健なツッコミが多く上がっていた今回の騒動。
しかし気づけば元ポストに「こういう細かい人間にはなりたくない」という指摘の声が上がり、こちらの意見に対して「料金が発生するんだから、細かくも何ともない」「普通にクレームにも繋がる案件だからな」「これに細かいとか言ってる人とは、仕事したくない」など多数の反論が寄せられる事態に。
いつの間にか、Xユーザーの議論は「店側の掲出内容について」でなく「以下と未満の混同を見逃すべきか否か」へとシフトしていったのだ。
状況を考慮すると、店側が「2歳以上3歳以下」とするところを誤った可能性が高い。しかし、本当に「3歳児のみ利用できない」(もしくは大人料金扱い)という可能性もゼロではないだろう。
そこで今回は、話題のレストラン「旬菜食健 ひな野」を運営する「株式会社ケイディーアール」に話を聞いてみることに…。

関連記事:山でクマに遭遇した男性、とった行動が自殺行為と思いきや… 「無傷の理由」にホッとした
取材に先駆ける1月23日、ひな野公式サイトの「店舗一覧」を確認すると、他の店舗はいずれも「3歳以下無料」としているのに対し、近畿エリアの「京都市動物園店」のみ「2歳以上3歳未満」と表示していることが明らかに。

今回X上で話題となったのは、十中八九こちらの店舗で間違いないだろう。そこでまず、ケイディーアールの担当者にX上での論争を認識しているか確認し、そこから詳細を尋ねてみることに。
しかし、担当者は今回の騒動を知らなかったと判明。そこで事情を説明し、京都市動物園店が料金設定を誤っている可能性について言及する。こうした事情を経て、ケイディーアールによる「事実確認」と「質問に対する回答」を待つ形に。
打診から2日後の25日、ひな野公式サイトにて「2歳以上3歳未満」の表記が「2歳以上3歳以下」へと改められているのが確認できた。やはり「未満」と「以下」の表記を誤っていた…というのが真相と思われる。

だが1週間が経過しても、ケイディーアールからの回答はついに得られなかった。「友達以上、恋人未満」という表現があるが、同社が今回のケースに求めた対応は「修正以上、回答未満」ということだったのだろうか。

関連記事:山でクマに遭遇した男性、とった行動が自殺行為と思いきや… 「無傷の理由」にホッとした
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。