金賞に「ビスケッピ」 イタリア菓子+サツマイモ 松戸 BUONA CASA 食のちば逸品コンテスト

県産食材を活用した優れた加工食品をたたえるコンテスト「食のちばの逸品を発掘2024」で、最高賞の金賞に、松戸市のイタリア伝統焼き菓子店「BUONA CASA(ブオナ カーサ)」のサツマイモを練り込んだ焼き菓子「ビスケッピ」が輝いた。県は今後、ビスケッピを含む受賞商品5品をイベントでPRするなど販路拡大を支援する。
同コンテストは、ちばの「食」産業連絡協議会と県が2012年度から開催。県内の企業などから59商品の応募があった。最終審査では専門家が▽県産原料の利用度▽販売ターゲット▽包装デザイン▽技術▽食味▽生産販売体制▽市場性▽社会性-の項目で総合的に審査した。
ビスケッピは、焼いたベニアズマを小麦粉などと混ぜ、イタリア伝統焼き菓子「ビスコッティ」のように2度焼いている。芋けんぴのような形で上品な甘さに仕上がっており、サツマイモの新しい活用法やザクザクとした心地良い食感が高評価を受けた。
ブオナ カーサの山本慎弥社長(46)は昨年、香取市の芝山農園と知り合い、栽培が盛んな県産サツマイモの上質さをPRしようと同園のアドバイスを受けながら新たな焼き菓子作りに挑んだ。山本社長は「千葉といえばサツマイモ、焼き菓子はビスケッピと連想されるようになれば」と期待した。
千葉市中央区で授賞式があり、審査員長の斎藤修千葉大学名誉教授は「出品される商品のレベルは毎年上がっている。売り場を作り、販売の支援をしたい」と講評した。
その他の受賞商品は次の通り。
銀賞=永光卵プリン(光永ファーム、君津市)▽銅賞=小江戸佐原ビールFRESH HOP ALE(かけわ、香取市)▽審査員特別賞=粒すけのミートドリア(Le Cafe de Pomme、船橋市)、ピーナッツキャラメルバターサンド(菓子屋 Norram、茂原市)