車いすの男性に暴行、消防司令を減給 忘年会帰り多目的トイレ前でトラブル 船橋市

車いすの男性に暴行したとして、船橋市は5日、北消防署の男性消防司令(60)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。
司令は昨年12月8日午後11時ごろ、JR秋葉原駅1階の多目的トイレ前で、車いすに乗った男性の右腕をつかんで倒し、顔を複数回蹴ったとして警視庁万世橋署に現行犯逮捕された。
市内で行った職場の忘年会でビールや焼酎の水割りを飲み帰宅途中だった。ホームで嘔吐(おうと)していたところを駅員にトイレに連れて行かれた。その後、トイレを利用しようとした男性が駅員と個室のドアを開けると、中で寝ていた司令とトラブルになったという。
司令は「覚えていない」と話しているものの「市民の信頼を裏切ってしまった」と反省しているという。男性にけがはなかった。示談が成立し、今月18日に不起訴処分となった。
市消防は先月、不祥事再発防止委員会を設置し、「再発防止策を検討し指導を徹底する」としている。