“一級建築士”騙り「一緒に住む家を…」 結婚詐欺で48歳男を再逮捕 女性2人を信用させた手口とは

去年3月、自身が既婚者であることを隠して40代女性と交際し、現金150万円をだまし取った詐欺の疑いで、新潟県村上市に住む40代の男が再逮捕されました。別の女性からも300万円をだまし取っていた男の犯行の手口とは…

【記者リポート】
「鈴木容疑者が新潟西警察署から出てきました。うつむきながら車へと乗り込んでいきます」

坊主頭で堂々と車に乗り込んでいったこの男…詐欺の疑いで2月7日に再逮捕された鈴木充洋容疑者(48)です。

鈴木容疑者は去年3月下旬ごろ、自身が既婚者であることを秘密にしてマッチングアプリで知り合い、交際していた40代の女性から現金150万円をだまし取った疑いがもたれています。

いわゆる結婚詐欺とみられる今回の犯行。鈴木容疑者は自身の職業を一級建築士であると偽って女性を信用させていました。

【鈴木容疑者】
「新潟市西区青山に土地を買った。自宅と事務所を建てる設計もローンの審査も終わっているが、現金しか対応しない工務店があって支払う現金が足りない。すぐに返すから300万円貸してほしい」

この嘘を信じ、現金150万円を鈴木容疑者に渡した女性。

いっこうにお金が返ってこないことから、聞いていた勤め先に連絡を取ると鈴木容疑者が在籍していなかったため、警察に被害を届け出て事件が発覚したといいます。

女性の結婚したい気持ちにつけこんだ卑劣な犯行は去年10月、別の40代女性に対しても…

【鈴木容疑者】
「結婚したら一緒に住む家を建てたい。新居で使う家具の購入資金を出してくれないか。自分は一級建築事務所の常務で11月にボーナスが入るのでそれで返済する」

このときも一級建築士を騙っていた鈴木容疑者。嘘を信じた女性は現金約300万を渡していました。

しかし、こちらも建築事務所に鈴木容疑者が在籍していないことが判明。被害届を受けた警察に逮捕されています。

「間違いなく私がやったことです」などとそれぞれ容疑を認めている鈴木容疑者について、警察はほかにも余罪があるとみて捜査を続けています。