植物由来の甘く滑らかな食感 パティシエのビーガンケーキ チョココンテストでダブル受賞

【北中城】第5回「チョコレートイノベーションコンテスト2023」がこのほど開かれ、北中城村のEMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾートのシェフ・パティシエ、上門梨乃さん(37)が、ビーガンスイーツレシピで審査員特別賞と味覚審査特別賞をダブル受賞した。(中部報道部・砂川孫優)
コンテストは昨年9月に開催。チョコレートとココア製造の大手、バリーカレボーグループが運営するチョコレート専門の研究機関「チョコレートアカデミー」が主催した。「食の多様なニーズに応える次世代のヴィーガンイノベーションレシピ作品」のテーマの下、ビーガン(完全菜食)や植物由来の原材料を使ったスイーツを開発した。
うるま市出身で、19歳から県内のホテルでパティシエとして修業を重ねてきた上門さん。同リゾートでの勤務は7年目で、初めて同大会に出場した。卵や牛乳を使わないビーガンケーキの製造には約1カ月間、試行錯誤を繰り返した。
砂糖の代替品にきび糖を使用。みりんと、廃棄されるオレンジの皮で味にアクセントを付けた。スポンジにはキャラメル色素不使用のバニラオイルを使った。ナッツのカリカリ感とチョコレートムースの滑らかな食感が特徴だ。
見た目も味も通常のケーキと変わらないことから、マジックのようなケーキとして「Magie(マジー)」と名付けた。
同コンテストのオフィシャルアンバサダーにも選出された上門さんは「このケーキで多くの人を笑顔にしたい」と喜んだ。「新たなレシピ開発を進め、次世代の育成にも力を入れたい」とさらに意欲を燃やす。
受賞作品のMagieは14日から1カ月間、同リゾート内のカフェで販売される。問い合わせは同リゾート、電話098(935)1500。植物由来の甘く滑らかな食感 パティシエのビーガンケーキ チョ…の画像はこちら >>

笑顔を見せる上門梨乃さん=1日、北中城村・EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート