ANAのボーイング787初号機、導入13年でラストフライトへ…なぜ? 20年以上使用が一般的だが…新たな役割とは

普通は20年以上は使用されますもんね。
ANA(全日空)のボーイング787初号機「JA801A」が、2024年3月1日のフライトをもって、同社から退役する予定です。この機の運航開始は2011年。通常、旅客機は新造納入されてから20年~25年運用されることが一般的な傾向にありますが、なぜ今回初号機は、ANAでの役目を終えるのでしょうか。
ANAのボーイング787初号機、導入13年でラストフライトへ…の画像はこちら >>ANAのボーイング787初号機「JA801A」(乗りものニュース編集部撮影)。
ボーイング787はANAが初期発注者「ローンチカスタマー」として開発に携わり、世界初の営業フライトも同社が達成(2011年10月26日の成田~香港線)しました。現在787はANAの主力機のひとつであり、国内・国際両面で使用されています。
ちなみに、ANAむけ787初号機は導入当時、ファンの間で「サバ塗装」と親しまれた、藍色に交差するラインを機体に施した特別塗装を採用。「ANAのネットワーク」や当時の「ANAのプロダクトサービスブランド」を表現したものといいます。
今回初号機がANAから退役するのは、「グループ内で別のミッションを与えられたため」です。
ANAグループでは2024年より、新たな航空ブランド「Airjapan」の運航を開始。同社は国際線を専門に、LCC(格安航空会社)レベルの運賃をベースにしつつ、オプションでさまざまなサービスを組み合わせることができるスタイルのブランドです。初号機はANA本体から退役後、改修をうけ、Airjapan機として運航されることになったのです。
ANA本体での初号機のラストフライトは、現在のところ、1日ソウル金浦19時50分発、羽田21時55分着のNH868便が予定されています。