パンチがきいているネ 新鮮なマグロの切り身と中落ちでどんぶり もちもち食感でボリューム満点

[胃心地いいね](766)県産生まぐろ丼専門店つなや食堂 南城市知念久手堅455-1
南城市の斎場御嶽の近くで2022年9月にオープンした「少し贅沢(ぜいたく)なランチ」がコンセプトの海鮮丼の専門店。海を見渡す高台にあり、広々とした店内には家族連れもゆっくりと過ごせるよう、大きめのテーブル席と小上がりをゆったりと70席配置している。天気の良い日は海の見えるテラス席で海鮮丼をのんびり味わうのもお薦めだ。
人気メニューは、分厚くスライスしたマグロの切り身と中落ちが花びらのように盛り付けられたボリューム満点の「つなや丼」(1500円)、マグロに加えセーイカやサーモン、カンパチなど日替わりネタをのせた「限定丼」(2千円)。どちらも南城市で採れた海ぶどうとかつおだしを効かせたモズクスープが付く。
店主の小谷将寿さん(36)は元プロボクサー。父の博さんが漁師の友人からもらってくるマグロが幼い頃から大好物で、ボクシングの練習後はマグロのぶつ切りに納豆をかけて食べて体をつくったという。

沖縄のマグロの価値に気付いたのは、遠征先の県外でマグロを食べた時。県外では冷凍マグロが一般的なのに対し、県内で食べていたマグロは水揚げされてから冷凍することなく食卓に乗る生マグロだった。「沖縄の生マグロのおいしさをもっと知ってほしい」との思いを「つなや」という店名に込めた。
毎朝、複数の鮮魚店を回り新鮮なものを仕入れ、2日以内に使い切る。仕込みでは塩で余分な水分や臭みを取り、もちもちの食感に仕上げる。マグロとの相性を考えたというかつおだしを効かせたしょうゆ、硬めに炊いた白米、辛めの練りわさびなどにもこだわる。
小谷さんは「現役時代のパンチの源はマグロだった。今はマグロで多くの人を笑顔にしたい」と語った。(社会部・榧場勇太)=金曜日掲載
【お店データ】営業時間は午前11時~午後4時。売り切れ次第終了。木曜定休。駐車場あり。パンチがきいているネ 新鮮なマグロの切り身と中落ちでどんぶり…の画像はこちら >>

元プロボクサーの店主小谷将寿さん=20日、南城市

つなや食堂